【ネタバレなし】「ONE PIECE」ファン&初心者が見た「ONE PIECE FILM RED」最速クロスレビュー
2022年8月5日 18:00
コミックス全世界累計発行部数が5億部を突破した「ONE PIECE」待望の劇場最新作「ONE PIECE FILM RED」。原作漫画が連載開始25周年をむかえ、連載が最終章に突入した節目の年に封切られる長編アニメ第15作がいよいよ公開です。
原作単行本は100巻の大台にのり、テレビアニメ版も1000話を超える「ONE PIECE」シリーズは、途中で追いかけるのをやめたり、最初からは読んだり見たりできないと思っている方も多いはず。夏の大注目作である「ONE PIECE FILM RED」は、「ONE PIECE」ファンはもちろん、今作から見ても十分楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっています。
「ONE PIECE」大ファンの映画.com編集部員と、「ONE PIECE」をほぼ知らないアニメハック編集部員がいち早く今作を鑑賞。それぞれの視点で、ネタバレなしのレビューをお届けします。
原作者の尾田栄一郎先生が総合プロデュースを務めるFILMシリーズ。その4作目となる本作は今までの作品の魅力がギュギュっと詰まった「ONE PIECE」ファンにはたまらない作品となっています。
尾田先生描きおろしストーリーで映画化した「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」でも魅せたルフィ率いる麦わら海賊団の強い結束で生み出される連携した戦い。「ONE PIECE FILM Z」で見るものすべてを虜にした元海軍大将ゼットのような魅力的なオリジナルキャラクター。「ONE PIECE FILM GOLD」で心躍った音楽演出や華やかな舞台、豪華キャラクターの競演。そのすべてがスケールアップしたのが、「ONE PIECE FILM RED」でした。
ウタの圧倒的な歌声と魅力的な舞台演出で始まるライブシーンは、映画館のスピーカーで聞くとまるで自分も会場にいるかのような迫力で、思わず体を動かしたくなります。もうこれだけ見るために何度も映画館に通いたくなります。
また、今回登場するキャラクターたちも豪華。シャンクスをはじめとする赤髪海賊団の面々だけでなく、トラファルガー・ローや海軍のコビー、元CP9のブルーノにビッグ・マム海賊団のカタクリなど人気キャラクターたちも集結していて、それだけでもファンとしてはうれしくなるばかり。
そしてなんといっても見逃せないのが、今回のオリジナルキャラクター、シャンクスの娘のウタ。新世代の歌姫であるウタが「ONE PIECE」の世界観をまたひとつ深いものにしてくれています。ワンピースファンには見逃せない作品です。(蛯谷朋実)
原作単行本が50巻台のときに読みたいと思ったけれど手をだせず、アニメ版で見たことがあるのは細田守監督作品として見た「ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」(2005)のみ。そんな筆者が「ONE PIECE FILM RED」は見てみようと興味をひかれたのは、監督を務めるのが「コードギアス」シリーズの谷口悟朗氏だったからでした。
その後、今作のヒロイン・ウタ役が名塚佳織とAdoによるダブルキャストとなり、ウタが歌う主題歌&劇中歌7曲を7組のアーティストが提供する発表にも驚かされました。歌唱と声の出演が違うのは「マクロスF」を思いだし、1本の映画で7曲もの楽曲が披露されるということは“音楽フェス”的な作品になるのだろうと、さらに楽しみになりました。
Adoによるライブシーンは期待を大きく超える内容で、物語と絶妙にリンクした楽曲群はバラエティ豊か。映画館の大スクリーンと音響でこそ味わえる楽しみに満ちていました。
原作1話で描かれた、ルフィがゴムゴムの実を食べた代償に泳げないことや、シャンクスとの絆について知らずとも、シャンクスの魅力と存在感の大きさは今作を見るだけで十分感じられ、ドラマ面でも心に残るものがありました。一度見ただけでは消化しきれないぐらいの要素があって、もう一度見返すときは“色”に注目して見たいなと思っています。
谷口監督が今作で「ONE PIECE」映画でどんな役割をはたしたのかは映画評(https://eiga.com/movie/96171/critic/)に書きました。あわせてご一読ください。(五所光太郎/アニメハック編集部)
「ONE PIECE FILM RED」は、いよいよ8月6日から公開。鑑賞した方は、映画.comのレビュー投稿にてぜひ感想をお寄せください。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。