田中圭の包容力に天才俳優犬も信頼しきり 犬童一心監督も「オープンマインド140%」と驚き
2022年8月1日 21:47
「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督がメガホンをとり、婚約者にあっさりフラれ、人生最悪の時を迎え途方に暮れるちょっぴり気弱な青年・民夫(田中)と、ワンと鳴けない保護犬のハウとの絆を描く本作。原作・脚本は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「余命1ヶ月の花嫁」などで知られる脚本家の斉藤ひろしが務めた。この日は池田エライザ、渡辺真起子、モトーラ世理奈、長澤樹、犬童監督も登壇した。
元気にステージに現れ、田中の隣に行儀よく座ったベック。田中は「『どうも、天才俳優犬のベックです。このハウをやれて幸せでした。みんなありがとう』と言っています」とベックになりきって代弁すると、会場も大盛り上がり。ベックは田中の手や顔をなめるなど、すっかり信頼しきっている様子だったが、田中は「突然マックスのスピードで走ったりする。素直で自由奔放なベックに癒されていた」と撮影を楽しそうに述懐した。
渡辺は、撮影時にベックと田中が見合った瞬間を思い出しながら「本当に愛おしかった。相性がすごくいいんだろうなと思った」と証言。彼らの初対面の印象を振り返った犬童監督は、「ベックに向かっていく田中圭が、オープンマインド140%くらいの感じだった。警戒心ゼロで、2年前から知り合っていたような勢いで『ベックー!』と向かっていった。躊躇ゼロ。それに驚いた。そんなに心が開けるんだと思った」と田中の包容力に感心しながら、「ベックもそうやって来た人間を、腕を開いて迎えていた。すごいなと思った」と最初からフィーリングもばっちり合っていたという。
完成作を観た感想を聞かれた田中は、「そこにベックがいなかった。『ハウじゃん、おまえ! すごいな』と思って、ずっと感動していた」とベックの演技力に胸を打たれたことを告白。「みんなでいるところももちろんすごいんだけれど、ハウがひとりでいる時に、ひとりでもずっと芝居をしている。あれ、すごいなと思った。ひとりで雨宿りをしながら鳴いているところとか、ズキュンです」とゾッコンの様子で、「皆さん、覚悟した方がいい。これを観た95%の方は『犬を飼いたいな』と思うはず」と覚悟を促す。「私にとって宝物のような、私を支えてくれる作品になった」と話した池田も、「このでっかいボディに愛や懐の広さが詰まっている。瞳もすごく好き。真っ直ぐに見つめてくれた時にギュッとなる」とベックの愛らしさにメロメロだった。
またこの日はSNSで募集した、飼い主が愛犬から“最高に癒された瞬間”の写真や動画を基に制作されたモザイクアートが披露される一幕も。田中は「全部かわいい! 上の方も見たい!」とじっくりと見渡しながら目尻を下げ、「映画を観終わったあとに、心が温かく、多幸感に包まれた。ハウは、思いを真っ直ぐにぶつけてくれる。ハウから学ぶことがたくさんあった」としみじみと語っていた。
「ハウ」は8月19日から公開。
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