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「女神の継承」尋常ならざる儀式の創り方 あまりにもリアルすぎてエキストラが“合掌”

2022年7月26日 18:00

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異彩を放つ“儀式”が、どのよう創り上げられたのか
異彩を放つ“儀式”が、どのよう創り上げられたのか
(C)2021 SHOWBOX AND NORTHERN CROSS ALL RIGHTS RESERVED.

チェイサー(2008)」「哭声 コクソン」のナ・ホンジンが原案・プロデュースを担う衝撃作「女神の継承」のメイキング映像が、このほどお披露目された。一際異彩を放つ“儀式”が、どのように創り上げられたのか。その背景が解説されている。

女神の継承」の企画はナ・ホンジン監督が「哭声」の続編として、同作に登場する祈祷師・イルグァン(ファン・ジョンミン)の物語を思いついたことからスタート。その構想はタイの祈祷師をモチーフに本作へと受け継がれ、“「哭声」のアナザーバージョン”ともいえる物語が完成した。

舞台は、タイ東北部のイサーン地方。山奥の小さな村で暮らす、若く美しい女性ミン(ナリルヤ・グルモンコルペチ)は、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになった。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニム(サワニー・ウトーンマ)に助けを求める。もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないか――。やがてニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像を遥かに超えるほど強大だった。

画像2(C)2021 SHOWBOX AND NORTHERN CROSS ALL RIGHTS RESERVED.

監督を務めたバンジョン・ピサンタナクーンは、タイの祈祷文化を深く知るために、1年をかけ30人以上の祈祷師たちと会い、独自の儀式や信念を考慮し、専門家の力を借りながら「女神の継承」の世界観を創り上げている。「祈祷師の世界をリアルに表現できなければ映画は失敗作になります」と儀式の重要性を話すピサンタナクーン監督。しかし「悩ましかったのは正確なやり方を聞いても、皆答えが違う」という事態に直面する。そこで実際の正確性よりも、作品内の儀式としての“本物感”を重視したようだ。

「小道具はすべて事前取材で目にしたもの」と細部にまでこだわった。地元の民家を訪ねて、借りた品々が使用されている。儀式の際の音楽は、地元の伝統的な楽団に依頼。ニム役のウトーンマは「力強く素晴らしい歌声です」と絶賛し、ミン役のグルモンコルペチは「神秘的なパワーをひしひしと感じます」と振り返っている。

画像3(C)2021 SHOWBOX AND NORTHERN CROSS ALL RIGHTS RESERVED.

儀式の場に生えたツル、木の根はあらかじめ計算され尽くした配置。キャストからは「小道具、線香の炎、色彩、匂い――何もかもがリアルでした。想像する必要がないほど、本物の儀式が再現されていた」という言葉を引き出す程のクオリティだ。

ウトーンマは、劇中でまじないを唱えるというシーンに臨んでいる。その内容を書いた手紙を渡されたようだが「その時、スタッフから降霊に使う本物のまじないなので、少し文言を変えるよう言われました。彼らも怖かったみたい」と打ちあける。

画像4(C)2021 SHOWBOX AND NORTHERN CROSS ALL RIGHTS RESERVED.

ピサンタナクーン監督によれば「あまりにリアルなので、エキストラたちは撮影後、バヤン(劇中で信仰の対象になるもの)に手を合わせていました。映画の中のことだと知りながらね。それほど入り込んでいた」とのこと。「儀式のシーンは観客を別次元へと導くでしょう」と自信をのぞかせている。

女神の継承」は、7月29日から全国で公開。R18+指定。

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