幽助役は北村匠海！　Netflix実写ドラマ版「幽☆遊☆白書」実現し得る最高峰のクオリティを目指す

原作は、1990年から4年間、週刊少年ジャンプ（集英社）で連載された伝説的大ヒット漫画。第1話で主人公が死亡するという衝撃的な展開で連載がスタートし、人間界、魔界、霊界を股にかけ、個性的で魅力溢れるキャラクターたちが次々と降りかかる困難に立ち向かうさまを描いた。

ケンカに明け暮れ、学校でも札付きの不良として恐れられている幽助。ある日、幼い子供をかばって事故死するが、「不良である幽助が子供を助けて死ぬ」ことは霊界にとって想定外だった。妖怪が関わる事件を解決する霊界探偵となって蘇った幽助は、やがて壮大な戦いに挑むことになる。

世界中にファンがいる原作の主人公を任された北村は、「作品が作品なだけに最初はどでかい冗談かと思って笑うしかありませんでした」とプレッシャーを明かす。しかし同時に、「日本もどんどん世界に向けて発信していかないといけないと思っていた中で、『幽☆遊☆白書』という歴史ある名作を、実写映像として届けられることを嬉しく思います」と意気込みを語った。

メガホンをとるのは、「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」に続き北村と再タッグを組む月川翔監督。「（北村と）ご一緒するのは4作品目ですが、より一層、表現に磨きがかかっているのを感じています」と成長を語り、「繊細な感情表現から、大小様々なアクションの身のこなしに至るまで、全身全霊で浦飯幽助を体現してくれています」と信頼を寄せた。

初めて実写化の話を聞いたときは、「正直『実現不可能だろう』と訝しく思っていた」という月川監督。しかし、気づけば創作意欲を掻き立てられたと語り、「単純にエンターテイメントとして楽しめる映像作品」を目指したと話す。「本作の魅力はキャラクターの関係性とバトルである、という方向に舵を切り、ふんだんにアクションも盛り込んでいます」と明かし、「VFXの難易度も相当に高いですが、最先端の技術も投入し、今現在実現し得る最高峰のクオリティを目指して取り組んでいます！」と気合をみなぎらせた。

初披露となる幽助のキャラクターアートは、原作の特徴をとらえながらも、全体的にダークな雰囲気。現代風にアレンジされたスタイリッシュな世界観が、より期待感を高める。

Netflixオリジナルシリーズ「幽☆遊☆白書」は、2023年12月に全世界同時配信予定。北村、月川監督、プロデューサーの森井輝氏のコメント全文は以下の通り。

作品が作品なだけに最初はどでかい冗談かと思って笑うしかありませんでした。でも、今度はNetflixで月川監督とまた挑戦できるんだという気持ちが強かったです。

日本が誇る漫画、アニメのカルチャーの原点と言っても過言ではないくらい歴史的な作品だと思っています。普遍的であり、唯一無二。

原作よりダークな空気感が強い印象があると思います。ヤンキーとしてのツッパリと、目の前のことから目を背けない優しさを幽助には感じながら演じています。

和気藹々としてます。全キャスト全スタッフの方にとってチャレンジだと思うので、常にそこは忘れずにでも楽しんで作っています。

日本もどんどん世界に向けて発信していかないといけないと思っていた中で、「幽☆遊☆白書」という歴史ある名作を、実写映像として届けられることを嬉しく思います。

日本のエンターテインメントがさらに広がりますように、そして世界の人々が楽しんでもらえる作品を作ります。

初めて「幽☆遊☆白書」実写化のお話をいただいたときには、正直「実現不可能だろう」と訝しく思いました。

しかしプロデューサーの示してくださったビジョンと、Netflixでなら実現可能なんじゃないかという期待が徐々に膨らんで、気づけば創作意欲を掻き立てられていました。

「幽☆遊☆白書」の魅力は何よりキャラクターたちの魅力だと思っています。

子どものころ夢中になった登場人物たちに今も心動かされる。大人になって読み返してみても新たな魅力を発見できる。

また、物語が内包するテーマも古びることはありません。例えば、妖怪と人間というファンタジックな設定で描かれていても、そこには「種族の異なる者たちが理解し合えるか」といった普遍的な問いかけが潜んでいたりもします。

作品を読み込むほど深みを増していくことも、「幽☆遊☆白書」が長年愛され続けている理由なのかもしれません。

実写化に際しては、そのような普遍的なテーマを根底に据えながらも、単純にエンターテイメントとして楽しめる映像作品を目指しました。

脚本作りの初期段階では現代に通じるテーマを抽出することに注力しましたが、やはり「幽☆遊☆白書」の魅力はキャラクターの関係性とバトルである、という方向に舵を切り、ふんだんにアクションも盛り込んでいます。

VFXの難易度も相当に高いですが、最先端の技術も投入し、今現在実現し得る最高峰のクオリティを目指して取り組んでいます。

主人公の幽助役は、最も信頼している俳優・北村匠海さんにお願いしました。ご一緒するのは4作品目ですが、より一層、表現に磨きがかかっているのを感じています。

繊細な感情表現から、大小様々なアクションの身のこなしに至るまで、全身全霊で浦飯幽助を体現してくれています。

最後に。この作品は企画の端緒から［世界の観客に届けること］を強く意識して取り組んできました。

僕が初めて実写化の話を聞いたときと同じように「実現不可能だろう」と感じる方も多々いらっしゃるかもしれませんが、どんなに言葉を尽くしても作品そのもので証明するほかないと思っております。

日本から世界へ、最上級のエンターテイメントをお届けできるよう、最後まで心血を注いで取り組みます。

初めに坂本EP（エグゼクティブ・プロデューサー）から実写化制作のお話をいただいた時は本当に驚き、世界中で愛される原作の偉大さにある意味畏れました。

が、それと共に、Netflixから紹介されるハリウッド映画レベルの技術力があれば、日本でも作れるかもしれない、開けられなかった扉が開くかもしれないという、どうしようもないワクワク感に身体が震えました。

仕上げ作業がなるべくミニマムになる様、工夫し丁寧に素材を撮る従来の日本手法と、我々の知識と経験値を遥かに凌駕する本場の技術力が、本当に見事に現場で融合しました。

結果「想像以上の幽遊白書」を披露できると思っています。

「幽遊白書」は若者たちの苦悩や成長も色こく描かねばならない作品。青春の機微を丁寧に映し出すことにこそ、その眼差しを向ける月川翔さんに監督をお願いしました。

ぶっきらぼうなセリフや態度は多いが、本当は自分の正義を持ち、優しく深い情を、人間と妖怪にかかわらず向ける主人公、幽助。

これは、歌うことでもその豊かな表現力は男女問わず観客を魅了し、強くも優しい目力で繊細に演じることの出来る俳優、北村匠海さんしか思い浮かびませんでした。

このチャレンジングな作品を、役を、二人の信頼に基づく阿吽の呼吸で、僕らの期待を素晴らしく具現化してくれています。