映画の“物語る力”に注目した世界初の女性監督は、なぜ映画史から忘れ去られたのか ジョディ・フォスターが語りかける予告
2022年6月14日 15:00

クローズアップ、特殊効果、カラー映画、音の同期など、現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、1000作品以上を手がけた監督・製作・脚本家であるアリス・ギイの生涯と、晩年の謎に迫るドキュメンタリー「映画はアリスから始まった」の予告編がお披露目。ジョディ・フォスターがナレーションを務め、ハリウッドのセレブリティたちの証言が切り取られている。

リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明した映画誕生の年、1895年。「記録するだけの映像は退屈。映画で物語をつくったらどうかしら――?」。初めて映画が上映された場所に居合わせたアリス・ギイは、映画の“物語る力”に可能性を見出していた。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の女性映画監督は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか。

パメラ・B・グリーン監督が手がける本作では、ベン・キングズレー、アニエス・バルダ、マーティン・スコセッシら映画界の巨匠、アリス本人と親族への膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によって、彼女の功績を明らかにする。第71回カンヌ国際映画祭に正式出品され、カナダの第15回バンクーバー国際女性映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した。


予告編は、キャサリン・ハードウィック監督(「トワイライト 初恋」)、ジョン・M・チュウ監督(「クレイジー・リッチ!」)、ピーター・ファレリー監督(「グリーン・ブック」)らが、「アリスの名を知らない」と語る映像でスタート。そうした状況にも関わらず、映画を作り上げたアリスの輝かしい功績の数々が紹介されていく。「なぜこんな重要人物が無名なのか? 何とかしなければ」と考えたグリーン監督は、リサーチのために行動を開始。映像は、「美しくて芸術的なショット」(ジーナ・デイビス)、「優れた感性と誌的な目を持つ監督だ」(スコセッシ監督)という証言とともに、「最も優れた物語はアリス自身だったのだ」というドラマティックな言葉で締めくくられている。
「映画はアリスから始まった」は、7月22日からアップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。
(C)2018 Be Natural LLC All Rights Reserved
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった…
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画館は高すぎる!?
【そんなあなたに】衝撃の価格破壊! 2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

ヤバい映画みつけましたよ
【いた…凄まじくクレイジーな監督が…!】壮大VFXの映画をほぼ1人で製作、撮影に7年、完成に12年
提供:Henge