桜田通、ピュアすぎる“ヤバメ男子”を好演　「わたし達はおとな」で存在感を放つ

2022年5月26日 14:00

20代の等身大の恋愛の危うさと歯がゆさを描いた映画「わたし達はおとな」の本編映像が、このほどお披露目された。Instagramのフォロワー数88万人を超える人気若手俳優・桜田通が、ピュアすぎるがゆえに少々思い込みの激しい“ヤバメ男子”を演じているシーンを切りとっている。

「菊とギロチン」「鈴木家の嘘」の木竜麻生と、「his」「佐々木、イン、マイマイン」の藤原季節が初共演を果たす本作は、演出家・脚本家の加藤拓也の監督デビュー作。主人公は、大学でデザインの勉強をしている優実（木竜）。知り合いの演劇サークルのチラシを作ったことがきっかけで出会った直哉（藤原）という恋人がいるが、ある日、自分が妊娠していることに気付く。お腹の子の父親が彼という自信をもてないでいた。悩みながらも優実は直哉に事実を告白する。

桜田は、ミュージカル「テニスの王子様」の主人公・越前リョーマ役に抜てきされ、その後、映画「orange オレンジ」「君の膵臓をたべたい（2017）」、ドラマ「わたし、定時で帰ります。」「ギルティ～この恋は罪ですか？～」といった話題作に出演。Netflix 「今際の国のアリス」「全裸監督（シーズン2）」でも人気を博した注目の若手俳優だ。

本作では、優実の元カレで今だに想いを寄せる同級生・将人役で出演。優しい表情に柔らかい仕草、常に笑顔で優実に話しかけ、理想の彼氏といっても過言ではない爽やかな好青年を体現しており、ファンはもちろん、ファンならずともときめく魅力を振りまいている。

しかし、本編映像を見れば“爽やかな好青年”という役のイメージが覆るかもしれない。カフェで将人に出会った優実は、若干困惑気味。それもそのはず、将人は純粋が過ぎるがあまり、優実の後をつけるかのようにカフェに先回り。半ば強引に同席するのだ。そして、現在は付き合ってもいないが、誕生日が近いからと“ハートのネックレス”をプレゼントする。

さらに、プレゼントはもうひとつ――なんと、付き合っていた頃の2人を描いたという手作り絵本。まさかのプレゼントに優実は困り顔だが、将人は照れくさそうに笑っている。一歩間違えばヤバい、際どいキャラクターだ。しかし、桜田は持ち前のスタイルと瑞々しさすら漂う柔和な雰囲気で「こんな人、近くにいたかも」と思わせる絶妙な役柄に作り上げた。

「わたし達はおとな」は、6月10日から新宿武蔵野館ほか全国公開。