「クレイジー・リッチ!」スピンオフ映画、始動! 米ワーナーが製作
2022年5月19日 15:00
米ワーナー・ブラザースが、ジェンマ・チャン演じるアストリッドとハリー・シャム・Jr.扮するチャーリーを主人公にした大ヒット作「クレイジー・リッチ!」のスピンオフ映画を製作することが明らかになった。米Deadlineが独占で報じている。
シンガポール系アメリカ人作家ケビン・クワンによるベストセラー小説3部作の第1巻「クレイジー・リッチ・アジンズ」をジョン・M・チュウ監督が映画化した「クレイジー・リッチ!」(2018)は、シンガポールを舞台に恋人(ヘンリー・ゴールディング)とセレブ一族との間で揺れる独身女性(コンスタンス・ウー)の葛藤と成長を描いた作品で、メインキャストが全員アジア系という異例のハリウッド映画として注目を集め、北米興行収入1億7500万ドル、世界累計興収2億3900万ドルの大ヒットを記録した。
スピンオフは、中国系オーストラリア人脚本家エイミー・ワンによる脚本のもと、現在ワーナーが製作準備を進めている続編「Crazy Rich Asians 2(原題)」と同じく、クワンの小説シリーズ第2巻「チャイナ・リッチ・ガールフレンド(原題)」がベースになるという。
原作小説では、アストリッドは映画でゴールディングが演じたニックの従姉妹で独身。初恋の人チャーリーと一度は婚約までこぎつけたものの、両親の猛反対によって仲を引き裂かれたという設定だった。一方、映画版では夫マイケルの浮気を知ったアストリッドが、ニックとレイチェル(ウー)の婚約パーティーで久しぶりに顔を合わせたチャーリーと再び恋におちる予感を感じさせていた。
スピンオフ製作にあたっては、米HBOの人気コメディシリーズ「バリー」で脚本と制作総指揮を務め、プライムタイム・エミー賞をはじめとする数々の賞にノミネートされている実力派ジェイソン・キムが脚本を執筆。ニーナ・ジェイコブソンとブラッド・シンプソン、ジョン・ペノッティの「クレイジー・リッチ!」製作陣が揃ってプロデュースにあたる。
チャンとシャム・Jr.以外のキャストや監督といった詳細については、現段階で不明だ。