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シガニー・ウィーバー「作家になりたいと思った事もある」 役と重なり合う超名門大学出身の実績

2022年5月4日 11:00

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「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」出演時のシガニー・ウィーバー
「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」出演時のシガニー・ウィーバー
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第70回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映された「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」は、「ライ麦畑でつかまえて」などで知られる作家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと、新人アシスタントの驚きの実話を描いた作品。5月6日、同作が日本での封切りを迎える。

原作は、出版エージェンシーで働いた日々を綴ったジョアンナ・ラコフ氏の自叙伝「サリンジャーと過ごした日々」(柏書房刊)。舞台は、90年代のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーで編集アシスタントとして働き始めた。彼女の仕事は、世界中から届くサリンジャー宛のファンレターを処理すること。心揺さぶられる手紙を読むにつれ、ジョアンナは飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。やがて彼女は、友人や恋人との関係、夢にかける情熱、そして自分の将来について見つめ直すことになる。

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主人公ジョアンナを演じるのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のプッシーキャット役で注目を集めたマーガレット・クアリー。そして、ジョアンナの上司・マーガレットを演じるのが、「アバター」「エイリアン」など数多くのヒット作で知られる名優シガニー・ウィーバーだ。

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1949年10月8日、アメリカ、ニューヨーク州マンハッタン出身のウィーバー。父親はテレビ局の重役・プロデューサーのシルベスター・“パット”・ウィーバー、母は俳優のエリザベス・イングリス。自分の名前が気に入らず、180センチ台の長身の自身に相応しい長い名前として、小説「グレート・ギャツビー」の登場人物「シガニー・ハワード」からとって「シガニー・ウィーバー」と名乗っている(本名はスーザン・アレクサンドラ・ウィーバー)。

実は、アメリカの名門スタンフォード大学で英文学、イェール大学のイェール・スクール・オブ・ドラマで演技を学んでいたという“才女”としての一面があるウィーバー。そんな知的なイメージそのままに、本作では上司・マーガレット役を演じている。

映画.comでは、職場に導入されたPCを嫌うマーガレットをとらえたユニークな本編映像とともに、ウィーバーのインタビューを入手。脚本の感想や自身の役どころについて語っている。


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――シガニーという名前は、本作にも関連するフィッツジェラルドの作品の登場人物に由来するそうですね。本作の舞台は、あなたの住むニューヨークです。ここで描かれている世界はあなたと関係している世界ですか?

確かに大学では文学を専攻したから、出版の世界とはかかわったことがある。作家になりたいと思った事もある。好奇心が旺盛で、同時に演劇のほうに惹かれたのも事実で、特にコラボレーションが好きだった。それで演技の道に進むことになったの。作家を心の底から尊敬している。思春期の頃は本の虫だったの。

――脚本を読んだときの第一印象を教えてください。

届いた脚本はとても魅力的で、特にサリンジャーのファンについて触れたところに感激した。当時のファンの、作家の作品に対する思い入れがいかに熱いものだったかに触れていたところに。若い時というのは、本を読んで圧倒されると、それがとてつもなく深い意味をもつことになるから。だからそんな人たちとの関わりを避けたサリンジャーの存在を悲しくも感じた。

本作は一女性が大人になる事についての映画ではあるけれど、若い女性と師匠のような存在にあたる上司との関係を描いた点にも惹かれた。日常よくある関係だと思うけれど、殆ど映画のテーマになったこともないし。世代の異なる二人の女性が、お互いに何かを学びあう関係となり、最終的には友人となる。とても素敵な話だと思った。

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――マーガレット役のモデルとなったフィリスさんには実際にお会いになりましたか?

彼女と一緒に仕事をしたことのある人、二人ほどに会って話をきいた。また彼女のアシスタントにも。現在権利を持っている会社に足を運び、彼らが保管しているサリンジャーやフィッツジェラルドなどのファイルや書簡をみせてもらった。そうすることで歴史を感じた。単に文房具を見せてもらうだけでも感激したの。とても特別な世界だから。昔は作家とエージェントの関係も格式ばっていて、作家や作品は芸術界の最高峰に立っていたと思う。そういった位置関係も現在は変わったと思う。

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――マーガレットの内側には、繊細で芸術を愛する優しさが秘められています。しかし、当時の業界でやっていくために、男性的な仮面をかぶる必要があったのでしょうか?

全くもってそうだと思う。私の両親はニューヨークに多くの友人がいて、その女性たちに会う機会が多くあった。彼女らは非常に華やかで、タバコを吸いお酒も飲みスタイリッシュな女性たちだった。それほど多くの女性が職場に出ていたわけではないけれど、彼女たちは非常にタフな女性たちだった。マーガレットの中に、そんなファイターのスピリットがあると思う。献身的で、また自分の世界を保護しようとした。新しいもの、侵入してくるものに対して強い警戒心を持った。そんな姿勢も理解できるわ。

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――媒体は進化し変化し続けるものですが、これからも文学や、出版界はサバイブできると思いますか?

現在の幼い世代が、どう受け入れていくのかはわからない。両親が読書家であれば、子供たちに読書を勧めてくれると思う。子供のころ、多くの時間を割いて読書した。図書館に足を運び、毎回いろんな本を借りて読んだ。私の時代は沢山の自由時間やイマジネーションを使う時間があった。

ところが現在は、私自身も含めて、スマホをみて、今アメリカで何が起こってるかニュースを検索したりする。以前だったらそんなことはしなかった。新聞を読む程度で、ホワイトハウスで今何が起こっているかなど知らなかった。現代はアクセスできる情報が多すぎるのだと思う。

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