「シン・ウルトラマン」ついに完成! 斎藤工「今公開されることが必然」と力強く宣言
2022年5月2日 17:18
日本を代表する特撮ヒーロー「ウルトラマン」を新たに映画化した「シン・ウルトラマン」の完成報告会見が5月2日、都内で行われ、主人公であるウルトラマンになる男・神永新二を演じる斎藤工、共演する長澤まさみと西島秀俊、メガホンをとった樋口真嗣が出席した。
企画・脚本を手がけるのは「シン・ゴジラ」で樋口とタッグを組んだ庵野秀明。「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった現代日本を舞台に、新たなウルトラマンの誕生と戦いを描く。
コロナ禍の影響による公開延期を経て、ついに完成した本作。キャスト陣も、会見当日に本編を鑑賞したばかりだといい、興奮冷めやらぬ様子だ。約3年間、壮大なプロジェクトの中心に立った斎藤は「庵野さんや多くの皆さんの思いを届けるため、これだけの時間が必要だったと思うし、去年でも来年でもなく、今公開されることが必然だと突きつけられた」と力強く宣言。「自分のもつ少年性や、映画がもつ夢を全身全霊で浴びた。あまり言語化できない感情が今も続いているので、早く皆さんとシェアすることで、育てていきたい」と深い思い入れを明かした。
そんな斎藤の言葉に、長澤も「同じことを感じた」と大きくうなずき、「今も高揚感に包まれ、1度見ただけでは処理しきれない。何度も映画館に行きたい」と興奮しきり。大気圏外から出現した“銀色の巨人”の分析官として、神永とバディを組む浅見弘子を演じており、「ひとりひとりが活躍し、感情も生き生きと描かれている。キャラクターにも筋が通っていて、人間ドラマしても感動できる」と語った。
また、西島は禍威獣に対応する「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」の班長・田村君男に扮し「想像をはるかに超える、すごい傑作が生まれた。圧倒されたし、この興奮を共有したい」と惜しみない賛辞。「今の子どもたちの記憶にも深く刻まれるはず」と話していた。
庵野氏による脚本に話題が及ぶと、斎藤は「複雑かつ壮大で、自分の想像が追い付かない世界観。活字や情報の量もものすごく、僕ごときは理解できないと思い一度閉じた」と苦笑い。同時に「とにかく皆さんに委ねようと、気持ちを切り替えた。好奇心と夢が詰まった魔法の辞典」とも評した。撮影中はキャスト陣自らカメラを回すこともあったといい、「楽しかったですけど、難しかったですよね」(長澤)、「最先端の現場に居るんだなと、毎日楽しくてしょうがなかった」(西島)と振り返っていた。
樋口監督は「ひとつひとつの要素を作りこみ、映画になる部品を磨き上げる作業は楽しかった」と回想しながら、「楽しいからといって、ずっと続けていては、お客さんに見せられない。何とか完成しました(笑)」と安どの表情も。「キャスティングも含めて、こんなに恵まれた状態でできた映画はない」と感謝を表し、「早く見ないと、迂闊にネタバレする奴も出てくるので……。あっ、俺か(笑)。一刻も早く見てください」とアピールしていた。
「シン・ウルトラマン」は、5月13日から全国公開される。有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、山本耕史、田中哲司らが共演するほか、人気声優の津田健次郎が、地球に来訪した外星人・ザラブの声を担当。米津玄師による書き下ろし楽曲「M八七」(エムハチジュウナナ)が、主題歌に起用された。
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