マルタ製作映画、日本初上陸! サンダンス受賞作「ルッツ 海に生きる」6月24日公開
2022年4月27日 10:00

地中海の島国・マルタ共和国発の映画「LUZZU(原題)」が、「ルッツ 海に生きる」の邦題で、6月24日から公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルも披露された。
景観の美しさから映画の撮影地として知られているマルタ共和国。映像制作への奨励金制度もあることから「グラディエーター」「モンテクリスト伯」「トロイ」「ミュンヘン」など数多くの映画が撮影されているが、“マルタ製作の映画”としては、「ルッツ 海に生きる」が日本初上陸となる。今回の劇場公開前には、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021で披露されており、国際コンペティション部門にて最優秀作品賞(グランプリ)を受賞している。
主人公はマルタ特有の伝統漁船ルッツの漁師ジェスマーク。誇りを持てる漁師という仕事と、家族を養うためにお金を稼がなければならないという現実との狭間でもがく、ジェスマークの苦悩と葛藤が描かれる。誰しもが共感できる切実な題材であるとともに、地球温暖化の問題、EUの共通漁業政策、格差問題など、社会の不条理に切り込んだ人間ドラマとなっている。
主演のジェスマーク・シクルーナは俳優ではなく、実際にルッツの漁師として働いている人物。何カ月にもわたり、マルタ島で主役の漁師を探し続けていたキャスティング担当とアレックス・カミレーリ監督の目にとまり、主役に抜てきされた。演技未経験ながらも、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマティック部門では俳優賞を受賞している。なお、サンダンス映画祭出品以来、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、1年以上にわたり、評価が100%フレッシュとなっている(2022年4月25日時点)。
また、本作は映画を語るWeb番組として活動してきた「活弁シネマ倶楽部」が初めて共同配給を試みた作品。今回の情報解禁に伴い、「活弁シネマ倶楽部」は、下記のコメントを寄せている。
「規模の大小に関わらず世界中の映画とも出会ってきた活弁シネマ倶楽部だからこそキュレーションできる映画があると信じ、それを観客の皆様に届けるところまでお手伝いできればと考えています。買付配給宣伝という新しい映画と出会う機会を提供できるプロジェクトを新しくスタートさせたいと思います。映画を学び、語り、出会う楽しさを映画ファンであるあなたと共有できれば嬉しいです」
「ルッツ 海に生きる」は、6月24日から新宿武蔵野館ほかで公開。
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