白鳥晴都×川島鈴遥×オダギリジョー! 松本優作監督の商業デビュー作、8月11日公開
2022年4月25日 11:00
「Noise ノイズ」「日本製造 メイド・イン・ジャパン」を手掛けた松本優作監督の商業デビュー作「ぜんぶ、ボクのせい」が、8月11日から公開されることが決定した。
秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに、絶望の中に生きる若者たちと大人たちの姿を描いた「Noise ノイズ」は、モントリオール世界映画祭、レインダンス映画祭(作品賞ノミネート)、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭など多数の映画祭に出品。「日本製造 メイド・イン・ジャパン」は国内外の映画祭で披露され、短編ながら異例の単独公開を実現させた。松本監督がオリジナル脚本で挑んだ「ぜんぶ、ボクのせい」では、日本の社会のリアルを見つめながら、孤独を抱えた3人の絆、一人の少年の成長が描かれる。
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本に出会う。何も聞かず、優太を受け入れる坂本。2人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。やがて、裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織とも顔見知りに。自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく優太。しかし、穏やかな日々は、ある事件によって終わりを告げる。
主人公の優太を演じるのは、オーディションで選ばれた新人の白鳥晴都。演技未経験ながら、瀬々敬久監督「とんび」でスクリーンデビューを果たしている。詩織役は、オダギリジョー監督作「ある船頭の話」のヒロインに抜擢された川島鈴遥。また、オダギリも出演を果たしており、ホームレスの男・坂本役として登場する。
エンディングテーマは、日本ポップ史を代表する名曲「夢で逢えたら」。同楽曲は、大滝詠一が“大瀧詠一”名義で作詞・作曲し、数多くのカバーバージョンが存在。本作のラストに希望の彩りを添える、重要なファクターとなっている。なお、8月3日には7インチ・アナログレコードがリリース。。ジャケットアートワークなどは、今後発表される予定だ。
「ぜんぶ、ボクのせい」は、8月11日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。