「クレイジー・リッチ!」続編の脚本家が決定 前作脚本家は賃金格差トラブルで降板
2022年4月5日 15:00
米ワーナー・ブラザースが、大ヒット映画「クレイジー・リッチ!」(2018)の続編に中国系オーストラリア人の脚本家エイミー・ワンを起用した。前作の脚本家ピーター・チアレッリ&アデル・リムが引き続き執筆するはずだったが、19年に2人の賃金格差をめぐり、2人とスタジオが対立するトラブルがあり、ワーナーは代わりにワンを続編に抜てきした。
米Deadlineによれば、ワンはゾーイ・サルダナが主演するNetflixの新ドラマ「From Scratch(原題)」や、ブラッド・ファルチャックがショーランナーを務めるNetflixの新ドラマ「The Brothers Sun(原題)」に参加している。
映画「クレイジー・リッチ!」は、作家ケビン・クワンによるベストセラー小説「クレイジー・リッチ・アジンズ」をジョン・M・チュウ監督が映画化。シンガポールを舞台に恋人(ヘンリー・ゴールディング)とセレブ一族との間で揺れる独身女性(コンスタンス・ウー)の葛藤と成長を描いた作品で、ジェンマ・チャン、ミシェル・ヨー、オークワフィナ、ソノヤ・ミズノが共演した。ハリウッド映画でメインキャストのすべてがアジア系であるのは極めて異例で、多様性を象徴する作品としても大きな注目を集めた。
続編「Crazy Rich Asians 2(原題)」は前作に続きチュウが監督、ゴールディング、ウーが主演するとのこと。プロットの詳細は明かされていないが、クワンの原作は「チャイナ・リッチ・ガールフレンド(原題)」と「リッチ・ピープル・プロブレムズ(原題)」の続編小説があり、映画も続編2作が製作されるとみられている。