櫻井孝宏「THE BATMAN」に太鼓判、「バットマンを語る上で必ず見ておかなければいけない作品」
2022年3月20日 13:30
米アクション映画「THE BATMAN ザ・バットマン」の大ヒット御礼舞台挨拶が3月19日、東京・新宿ピカデリーで行われ、日本語吹き替え版キャストの櫻井孝宏(バットマン/ブルース・ウェイン役)、ファイルーズあい(キャットウーマン/セリーナ・カイル役)、石田彰(リドラー役)が出席した。
殺された両親の復讐を誓い、悪と対峙するバットマンと、権力者を標的とした連続殺人犯に名乗り出た知能犯リドラーの戦いを通して、バットマンの正体であるブルースの本性と過去があぶり出される。主演はロバート・パティンソン。「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった。
これまでも「トワイライト」シリーズ、「TENET テネット」などでパティンソンの吹き替えを担当してきた櫻井は「プレッシャーが大きく、(役作りは)ゼロからのスタート。幸い、アフレコが最後だったので、皆さんのお声を聞きながら、地に足を着けて収録に臨めた」と振り返った。作品は国内外で大きな反響を巻き起こしており、「衝撃的であり、刺激的。新しいものを見たという感覚が、評価につながっているのでは。バットマン誕生の瞬間を描き、未熟で未完成な姿が見られるのも大きな見どころ」と分析。「バットマンを語る上で、必ず見ておかなければいけない作品」だと太鼓判を押した。
作品の世界観に合わせ、ネコの耳を模したヘアメイクに、コウモリの羽根がついた厚底ブーツで登場したファイルーズは、「バットマンになって、まだ“2年目”の姿を見ると、マスクは着けていても中身は人間なんだなと。その奥深さを知ることができる」と作品の魅力を解説。自身が演じた役どころは「強さと美しさ、自分という芯をしっかり持っているヒロイン」だといい、「葛藤や怒りを抱えている未熟なセリーナは、声優歴の浅い自分に重なるものもあった。アフレコはトップバッターだったので、先輩方が合わせてくださった」と共演陣に感謝を示した。
石田も「現実とフィクションがリンクし、うまく練られた脚本」と本作を絶賛し、「新しいヒーロー像が生まれた。叫びのような産声を聞きながら、映画を味わってください」と熱烈アピール。自身が吹き替えを担当したリドラーは、「ちょっとクレージーで、頭のネジが飛んでいる」キャラクターだといい、オファーを振り返り「僕はこう見られているのかと(笑)。自分のことは自分ではわからないですね」と苦笑いも。一方、「否定はしないです。間違いないなと思ったし、期待しかなかった」(櫻井)、「台本に石田さんのお名前を見て『あ~』ってなりました」(ファイルーズ)と共演陣は納得の表情。当の石田も「納得していただければ本望です」と胸を張った。