「SING シング ネクストステージ」にU2・ボノが出演した2つの理由 監督に聞く
2022年3月17日 14:00
誰もが知る名曲やヒットソングを満載して描いたミュージカルコメディアニメ「SING シング」の続編「SING シング ネクストステージ」が、3月18日から公開される。監督・脚本を務めたのは、前作に引き続き「銀河ヒッチハイク・ガイド」「リトル・ランボーズ」などで知られるガース・ジェニングス。製作の裏側や、本作で声優デビューを果たした「U2」のボノについて話を聞いた。
コアラのバスター・ムーンが再建に成功した「ニュー・ムーン・シアター」は地元で人気となり、連日満席の活気にあふれていた。しかし、バスターには、世界的なエンタテインメントの中心地レッドショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという、さらなる夢があった。そのためには、シアターの冷酷な経営者ジミーのオーディションに通過しなければならない。どうすればジミーの気を引くことができるか考えたバスターと仲間たちは、伝説のロック歌手で、今は隠遁生活を送っているクレイ・キャロウェイを自分たちのショーに出演させることを思いつく。
声優にはマシュー・マコノヒー、スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、リース・ウィザースプーンら前作同様の豪華キャストが集い、伝説のロック歌手、ライオンのクレイ役は「U2」のボノが務めた。
日本語吹き替え版もバスター役の内村光良をはじめ、MISIA、長澤まさみ、「スキマスイッチ」の大橋卓弥、斎藤司、坂本真綾らが続投し、クレイ役で「B'z」の稲葉浩志が声優に初挑戦している。
脚本を書いている段階から、ストーリーに自然にはまる曲を使おうとすでに決めています。ストーリーの開発をする過程で新しいアイデアが生まれ、楽曲が変わることもありますが、出発地点はストーリーです。
使用している楽曲は全部好きですが、「U2」に書き下ろしてもらった新曲「Your Song Saved My Life」は、僕たちにとっては特別で贈り物のようでした。
ボノが参加してくれたのは、本当に運が良かったです。僕はミュージシャンのミュージックビデオを手掛けてきたので、彼のビデオにも携わったことがあり、本作の前に何度か会ったことがありました。ボノが参加を決めてくれた理由は2つあって、1つは1作目がとても好きだったということ。2作目はこのクレイ・キャロウェイというキャラクターです。ライオンだというだけでなく、悲しみを抱えているクレイ・キャロウェイが、音楽に癒され、助けられていくという部分に共感してくれました。
ボノのレコーディングは、最初にどんな声にするのかテストをしたいと彼が言ったので、声質を決めてから自然な形で進めることができました。なんと言っても、彼はスタジオやマイクには慣れていますから(笑)。今までレコーディングした人の中で、最も熱意のあるアーティストの一人です。会話をして、試行錯誤をして、遊びながら進めていくのが僕のレコーディングスタイルなので、アーティストも彼のように実験を恐れない方だと楽しいです。
モデルがいるわけではなく、僕らのアイデアから生まれたキャラクターです。大成功したけれど世間から消えたという設定は、新しい物語を描くのにとてもいいと思いました。登場するときに“伝説的なロックスター”だと感じられないといけないので、そこから“ライオン”というのもすぐに思いつきました。
なんでもできることがアニメーションの魅力だと思っています。いろんなジャンルもできるし、美しい素晴らしいメディアです。ストーリーテラーだったら誰でも挑戦してみたくなるんじゃないかな。「SING シング」シリーズの素晴らしいところは、最初からミュージカルだったということです。ミュージカルの曲、デザインや世界観など実際の人間だったら難しいことでもアニメだったら可能にさせます。
(パソコンの画面上に見せながら)今仕事をするこのデスクにたくさんの鉛筆、スケッチブックがあります。たくさんのアイデアが浮かんでいて、それを次のプロジェクトに落としているところです。このアイデアを次の映画にすることが僕の夢です。でも、このアイデアは夢と同じでつかみどころがないんです。次の映画になるから詳しい内容は言えないけれど、僕自身今からとてもワクワクしていることです。
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