チャン・イーモウ最新作「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」 “映画への愛”が詰まった予告編披露
2022年3月7日 12:00

中国映画界の巨匠チャン・イーモウの最新作「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」の日本版予告編と新たな場面写真が披露された。
2021年のトロント国際映画祭に正式出品されて話題を呼んだ本作は、チャン監督が長年映画化を熱望していた企画。「初恋のきた道」「妻への家路」のようなエモーショナルな人間ドラマとなっており、チャン監督の“映画への愛”が作品全体にあたたかく流れる。

1969年、文化大革命真っただ中の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所に送られた男は、妻に愛想を尽かされて離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、手紙で「22号」という映画の本編前に流れるニュースフィルムに娘が1秒だけ映っていると知った男は、強制労働所から脱走する。逃亡者となった男は「22号」のフィルムを血眼になって探し、上映が予定されている小さな村の映画館を目指す。しかし、ボロボロの格好をした子どもがフィルムを盗むのを目撃。少年だと思ったその子は、孤児の少女・リウだった。


逃亡者の男を演じたのは「最愛の子」「山河ノスタルジア」などに出演するチャン・イー。2018年公開の主演作「オペレーション:レッド・シー」は中国国内でNo.1ヒットを記録した。一方、チャン扮する主人公と奇妙な絆で結ばれていく少女リウを演じたのは、本作でデビューを飾ったリウ・ハオツン。「初恋のきた道」のチャン・ツィイーを彷彿とさせ、早くも次世代を担う新星として国内外から熱い注目を浴びている。そのほか、小さな村の映画館を仕切る人格者・ファン電影役で「道士下山」「ミスター・ノー・プロブレム」などで知られるファン・ウェイが出演。時代の波に翻弄されながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じた。

予告編はチャン監督の「映画を愛する全ての人に捧げる作品だ」という言葉から始まる。そして映画のフィルムを求めて、広大な砂漠の中を黙々と進む男の姿が映し出される。たどり着いた村では村人総出で映画を心待ちにしているが、運搬中の不手際で膨大な量のフィルムが地面にばらまかれ、上映できなくなってしまう。
たった1秒スクリーンに映る娘の姿を見るために収容所から逃亡した男と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする少女の出会い。そして混沌とした時代に映画に熱狂する市井の人々、フィルムを巡る様々な切なる思いが描かれ、本編への期待が高まる映像となっている。
「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」は、5月20日からTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。
(C)Huanxi Media Group Limited
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