千葉雄大&永山絢斗、共依存関係の役者を演じる! 演劇漫画「ダブル」実写ドラマ化
2022年3月3日 07:00
第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した「ダブル」が、WOWOWで実写ドラマ化されることが決定。“ダブル主演”は千葉雄大と永山絢斗。年齢も同じ、誕生日も2日違いという同世代の2人が、初共演で共依存関係の役者を演じることになった。放送・配信のスタートは、6月4日。あわせて、特報映像(https://youtu.be/Q3Ivdev_efM)も披露されている。
原作は、第49回小学館IKKI新人賞「イキマン」受賞でデビュー後、「わたしの宇宙」「潜熱」など熱量の高い注目作を生み出してきた漫画家・野田彩子が手掛けたもの。現在「ふらっとヒーローズ」で連載されており、演劇&役者の世界を描いた異色の漫画として話題に。ファンの間でも実写化が期待されていた。
主人公は、天性の才能を持った俳優と、彼の才能をいち早く見出し世に送り出そうと支える“代役”俳優の2人。千葉は天性の魅力と秘めた才能を次第に開花させていく宝田多家良(たからだ・たから)役を演じ、永山は「世界一の俳優になりたい」という夢を抱きながら、多家良の才能に惚れ込み、演劇のいろはを教えながら生活も支える鴨島友仁(かもしま・ゆうじん)役を務める。
会社勤めの宝田多家良が雨の降る中、傘もささず、無気力に歩いている。そんな中、舞台の呼び込みに導かれ、劇団英雄の公演を観劇。その公演に出演していた鴨島友仁の芝居に心揺さぶられた多家良は、会社を辞めて役者の道へ進むことを決意。劇団英雄に所属することになった多家良に、友仁は芝居のいろはを教え込む。その中で、多家良の才能に唯一気付き、彼を世界一の役者にすることを望む。同時に、彼自身もまた世界一の役者になる夢を抱き続けていた。2人は奇妙な共同生活を送りながら、役者としての成功を目指す。
監督は「十三人の刺客」「シン・ゴジラ」などに助監督として参加し、三池崇史、庵野秀明、樋口真嗣などに師事してきた新鋭・中川和博。脚本は、第106回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の吉田恵里香が担当。また、原作と同様にドラマにも、下北沢の街、スズナリ劇場など演劇ファンも必見のロケーションが登場する。
「WOWOW オリジナルドラマ ダブル」(全10話)は、6月4日の午後10時30分からWOWOW プライム、WOWOW 4Kで放送(第1話無料配信)。WOWOW オンデマンドにて、各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信。千葉と永山、原作者の野田氏のコメントは、以下の通り。
白羽の矢が風に流れて僕のもとへ。
演るからには精一杯出しきります。
友仁さん役の絢斗くんは同い年で誕生日も2日違い。僕たちなりのダブルをたのしみにしていただけたらと思います。いい現場です。
宝田多家良と鴨島友仁。二人の関係が微笑ましくて切なくて、この物語のファンになりました。
他の登場人物もそれぞれとても魅力的で、それを演じる役者さんも自分の好きな方ばかりですし、同世代の役者さんとW主演の作品をやってみたいと思っていたので、今回同い年の千葉雄大くんと共演できるのも嬉しい限りです。
『現在と未来が希望に輝いていたあの過去はどこに消えたんだ』
三人姉妹の劇中台詞が友仁の心情にモノローグの様にかかったり、イマジナリー友仁として多家良の前に現れたりと、このドラマならではの効果的なシーンが随所にあり、観ていただける方にきっと楽しんでもらえる作品になると思います。
舞台経験のあまりない自分が劇団員の役をやらせてもらうのは大変恐縮ですが、友仁を通して色々な発見を出来るように最後まで楽しみながら向き合います。
原作の野田彩子です。人間が演じる姿を描きたくて始めた『ダブル』が人間によって演じられるというのは大きな喜びです。
漫画や映像作品の面白さをたとえば文章で説明するのは難しいことですが、人間がその身に持てる
情報量を最大限に利用して演じるならばきっとすばらしいものになると思います。描けない漫画家の代わりにドラマ版『ダブル』にはがんばってほしいです。
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