冷戦下のソ連で30年間も隠蔽された虐殺事件を題材にしたサスペンス「親愛なる同志たちへ」予告、場面写真
2022年3月2日 08:00

第77回ベネチア国際映画祭(2020年)の審査員特別賞受賞作で、ロシアのアンドレイ・コンチャロフスキーが、冷戦下のソ連で30年間も隠蔽された民衆弾圧事件を題材に撮りあげた社会派サスペンス「親愛なる同志たちへ」の予告編と場面写真が公開された。
スターリン後の社会に希望を見出し、その世界に疑いを持たなかった主人公リューダが知る、残酷な事実を描く。コンチャロフスキーは事件を再現するため徹底して細部にまでこだわり、サスペンスとアクション、そして心理表現を巧みに織り交ぜ、リューダがたどる激動の3日間をスリリングに活写した。
1962年6月1日、ソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場で大規模なストライキが発生した。フルシチョフ政権が目指した豊かな共産主義統治にも陰りが見え始め、生活に困窮した労働者たちが物価高騰や給与カットに抗議の意思を示したのだ。危機感を抱いたフルシチョフ政権は、スト鎮静化と情報遮断のために現地へ高官を派遣。そして翌日、約5000人のデモ隊や市民に対して無差別に銃撃が行われる。広場がすさまじいパニックに陥る中、熱心な共産党員として長らく国家に忠誠を誓ってきたリューダは、18歳の愛娘スヴェッカの行方を捜して奔走する。
予告編では、熱心な共産党員であった主人公リューダが国家による市民への無差別銃撃事件を目の当たりし、娘が行方不明になったことで祖国への忠誠心が揺らいでいく様子を実にドラマチックに表現している。4月8日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。
(C)Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalovsky Foundation for support of cinema, scenic and visual arts commissioned by VGTRK, 2020
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