タル・ベーラ初期作「ダムネーション 天罰」“映画史上最も素晴らしいモノクロームショット”による特別予告&著名人コメント
2022年1月15日 10:00

「サタンタンゴ」(1994)、「ニーチェの馬」(2011)のタル・ベーラ監督が初期に手がけた日本初公開となる3作品を4Kデジタルレストア版で、日本初公開する特集「タル・ベーラ 伝説前夜」。このほど公開作の一つ「ダムネーション 天罰」の特別予告編と、著名人によるコメント、大橋裕之氏によるイラストが公開された。
「驚くべき作品」(The Guardian)、「映画史上最も素晴らしい幾つかのモノクロームショットがここにはある」(Village Voice)と評された「ダムネーション 天罰」。モノクロによる美しいカット、タル・ベーラならではの長回しで店内の様子がじっくりと映し出され、「もう終わり、おしまい」「こんな気持ち、二度とないわ」と恋の終わりを歌う愛人の歌声を背景に、主人公の顔へノーカットでカメラが近づいていき、最後には不穏な笑みを浮かべる姿が切り取られている。また、本作は7時間18分の伝説的傑作「サタンタンゴ」のメインスタッフが初めて揃った記念碑的作品で、長回しのカメラワーク、降り続く雨、人間の厭らしさ、アコーディオンによる音楽など「サタンタンゴ」に通ずる表現が随所に見て取れる。
特集では、「ダムネーション 天罰」「ファミリー・ネスト」「アウトサイダー」の3作を紹介。併せて「サタンタンゴ」と「ニーチェの馬」の上映も決定した。1月29日から、シアター・イメージフォーラムほかで公開。

―辻川幸一郎(映像作家)
―ライムスター宇多丸(ラッパー・ラジオパーソナリティ)※12/28発売 週刊文春エンタ!より一部抜粋
どこにでもありそうな家族の会話の持つ暴力と、それを増幅させるカーダール体制下のブダペストという空間。呼吸ができないほど息苦しくはないが、爽快に深呼吸もできない、70年代社会主義期のハンガリー労働者家族の日常の閉塞感がここにある。
―秋山晋吾(一橋大学教授)
※注釈:カーダールは、ハンガリー共産党指導者として1956年の民主化運動を鎮圧した後、経済と文化の部分的自由化を目指した政策を行い、足掛け32年間安定した政権を築きあげた。
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