「ダラス・バイヤーズクラブ」ジャン=マルク・バレ監督急死 マシュー・マコノヒー、ニコール・キッドマンらが追悼
2021年12月30日 15:00

「ダラス・バイヤーズクラブ」や「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」で知られるカナダ人監督のジャン=マルク・バレさんが急死した。享年58。
代理人によると、バレさんはカナダのケベック・シティ近郊の自宅で、急性の心筋梗塞を起こしたという。
「ダラス・バイヤーズクラブ」で主演を務めたマシュー・マコノヒーは、自身のSNSにバレさんとの2ショット写真を投稿し、「優しい手と真心、ジャン=マルクは真の受賞者でした。彼は人生をロマンチックにするのではなく、人生をロマンチックに見ていたのです。葛藤から痛みまで、ウインクも囁きも、彼の目には愛の物語があふれていました」と追悼のコメントを寄せた。
また、「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」にメインキャストとして出演したニコール・キッドマンは、自身のSNSで「ジャン=マルクのように活力にあふれ、エネルギッシュで、存在感のある人がいなくなるなんて、想像もできません。打ちひしがれています。彼は私のクリエイティブな世界の中心であり、私にとって彼の存在意義は言い尽くすことができないほどです」と、悲しみを綴っている。
長年、プロデューサーとして一緒に作品作りに関わってきたネイサン・ロスは、米ハリウッド・レポーターに声明を発表。「ジャン=マルクという人は、創造性、信頼性、そして人と違うことに挑戦する人の象徴でした。彼は真のアーティストであり、寛大で愛情深い男でした。彼と一緒に仕事をした人はみんな、彼の持つ才能とビジョンを見逃すことができませんでした。私にとっては友人であり、クリエイティブパートナーであり、兄のような存在でした。巨匠がいなくなるのは寂しいですが、彼が世界と共有した美しいスタイルと衝撃的な作品が残るのがせめてもの救いです」と故人を偲んだ。
バレ監督は、カナダ・モントリオール出身。モントリオール大学で映画製作を学んだ。ミュージックビデオの監督を務めたのち、「Liste Noire(原題)」(1995)で映画監督デビュー。同作は、カナダのアカデミー賞にあたるジニー賞で作品賞、監督賞を含む9部門にノミネートされる。自ら脚本も手がけた監督作「C.R.A.Z.Y.(原題)」(05)は、トロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞に選ばれ、ジニー賞では作品賞、監督賞、脚本賞など11部門を制覇。続くエミリー・ブラント主演の伝記映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)は、日本でも公開された。エイズ治療薬をめぐる実話をもとにした「ダラス・バイヤーズクラブ」(13)では、米アカデミー賞6部門にノミネートされるなど、大幅に減量して役に挑んだ主演マコノヒーと助演ジャレッド・レトに数々の賞をもたらした。
その後も、リース・ウィザースプーン主演「わたしに会うまでの1600キロ」、ジェイク・ギレンホール主演「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」といった映画作品のみならず、テレビドラマ「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」や「KIZU 傷」では、全エピソードの演出を手がけるなど精力的に活動していた。
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