ギャングスタラップをメインストリームへ ヒップホップ界の大物シュグ・ナイトの伝記映画製作
2021年12月27日 22:30
米西海岸の老舗レーベル「デス・ロウ・レコード」設立者として知られるヒップホップ界の大物シュグ・ナイトの伝記映画が製作されることがわかった。米Deadlineによれば、プロデューサーのスティーブ・ホイットニーが権利を獲得しており、ニック・カサベテスとアンソニー・ソーンが脚本を手がける。
シュグ・ナイトことマリオン・ヒュー・“シュグ”・ナイト・Jr.は1991年に「デス・ロウ・レコード」をドクター・ドレーと共同で設立し、ギャングスタラップをメインストリームへと押し上げた。デス・ロウはドクター・ドレーの「クロニック」、スヌープ・ドッグの「ドギースタイル」、2パックの「オール・アイズ・オン・ミー」と、3大ラッパーのアルバムが大ヒットを記録。50人以上のアーティストを抱え、年間1億ドル超を稼ぐ巨大レーベルに成長したが、ドクター・ドレーとスヌープ・ドッグの離脱や2パックの殺害事件があり、2018年にシュグ・ナイトが運転過失致死傷罪で28年の実刑判決を受けたのち、デス・ロウは破産に追い込まれた。
ナイトは15年、ロサンゼルスで撮影中だった映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」でアドバイザーを務めていたクレ・スローンと、ヘビーウェイトレコード設立者のテリー・カーターが乗った車に追突し、カーターは死亡。ナイトは現在、サンディエゴのRJ・ドノバン刑務所に収監されている。
ナイトはこれまで、テレビ映画「M.C.ハマー ストーリー」や映画「ノトーリアスB.I.G.」「ストレイト・アウタ・コンプトン」「サバイビング・コンプトン ミシェレイの闘い」「オール・アイズ・オン・ミー」、アントワン・フークア監督のドキュメンタリー「American Dream/American Knightmare(原題)」など、多くの作品で描かれている。