キアヌ・リーブスらが語る「マトリックス」の進化 新章はラナ・ウォシャウスキー監督の集大成に
2021年12月19日 14:00

全米に先駆けて公開された「マトリックス」の新章「マトリックス レザレクションズ」。過去作から時を経て進化した「マトリックス」、そしてラナ・ウォシャウスキー監督について、監督自身のほか、ネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー=アン・モスの言葉から紐解いていく。
もし世界がまだ仮想世界=マトリックスに支配されていたとしたら。主人公ネオ(キアヌ・リーブス)は、最近自分の生きている世界の違和感に気付き始めていた。やがて覚醒したネオは、マトリックスに囚われているトリニティー(キャリー・アン=モス)を救うため、何十億もの人類を救うため、マトリックスとの新たな戦いに身を投じていく。
本作を制作しようとウォシャウスキー監督が考えたきっかけの一つは、プライベートでの両親の死。「あまりの悲しみと心痛で夜中に目が覚め、なにかなぐさみになるようなストーリーが欲しくなったの。そんな時、死んだはずのキャラクターが脳裏に浮かび、想像の中で生き返ったの――それがネオとトリニティーだった」と振り返る。そこですっかり目が覚め、すぐにひらめいたアイデアを書き留めた。

悲しい出来事をきっかけにスタートしたとはいえ、本作には気心が知れたスタッフが集結してウォシャウスキー監督を支え、彼女自身も前向きになれたと振り返っている。「映画制作には人を変える力があり、全身全霊で打ち込めば人間として成長できると思うの。この作品で今まで培ってきたものを発揮にしたかったし、その成果は作品を観てもらえば分かると思うわ」。
さらに、「“あの出会いがなかったら、今の自分はない”と思うことがあるけど、本作の製作のジェイムズ・マクティーグや、音楽のトム・ティクバが正にそう。『マトリックス』でつながった人たちと、新たな『マトリックス』のストーリーを紡ぎたいと思ったの」と、これまでの歩み、人との触れ合いがあったからこそ誕生した集大成になった。
即興性やアドリブを重視し、自然光を用いたライティングを使用する撮影スタイルは、Netflixオリジナルシリーズ「Sense8 センス8」の現場で培われた。そのスタイルは、ネオ/トーマス・アンダーソン役のリーブスも進化を実感している様子で、「映像作家としてのラナの成長には目を見張るものがあるよ。今のラナは自然光の使い方に創意工夫を凝らして、カメラのそばを片時も離れようとしないんだ。昔のラナからは想像できない姿だし、まるで別人だよ」と驚きを隠せない。本予告映像からも、屋外のシーンでは特に、過去作の曇り空や雨模様の多い様子とは一味違った、柔らかなライティングが見て取れる。
それに加えて、リーブスは「即興を重んじるようになったことも大きな変化かな。もちろん必要な段取りは踏むけれど、本番になったら“フィーリングに任せて自由にどうぞ”という感じなんだ。ラナの口ぐせは“走りながら考える”。正に有言実行だよね」と語っている。
本作では、ネオというよりも正にキアヌ本人がそのままスクリーンに登場したかのようなルックにも注目が集まっているが、よりオフの自然体に近い演技にも撮影スタイルが生きた様子。それはトリニティー役のアン・モスも気に入ったようで、「演劇学校に通っていた頃、それも一番楽しかった授業を思い出したわ。緊張感がたまらなかった。演じるほうは柔軟性が問われるし、心の準備も万全にしなくちゃいけない。でも、そういう現場は大好きよ」と歓迎している。
ウォシャウスキー監督は「私たちが常に求めてきたのは、チャレンジ精神旺盛なキャストやスタッフで、彼らは現状に甘んじることなく、難題や慣れないこと、未経験の分野に挑戦するし、それは私の人間性や作家としての姿勢にも通じるわ。私の仕事は、自信がなくても挑戦する人の背中を押すこと。でも、実は自分自身の背中を押しているのかもね」と自身を分析。スタッフを支え、また一方で支えられながら進化を続けてきたウォシャウスキー監督。本作は、第1作から22年の時を経て、関わった人々と紡いだ絆が支えているといっても過言ではない。
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