ボストン映画批評家協会賞「ドライブ・マイ・カー」が作品賞ほか最多4冠
2021年12月14日 19:00
第42回ボストン映画批評家協会賞の受賞結果が12月13日(現地時間)に発表され、濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」が最多4冠を獲得した。
「ドライブ・マイ・カー」は作品賞、監督賞、西島秀俊が主演男優賞、濱口監督と大江崇允が脚本賞を受賞。村上春樹の同名短編を映画化した本作は、妻を亡くした舞台俳優で演出家の家福(西島)が、チェーホフの戯曲「ワーニャ叔父さん」を演出することになり、愛車のサーブで東京から演劇祭のある広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦透子)と過ごすなかで、家福はそれまで目を背けていたことに気づかされていくという物語だ。
また、女優マギー・ギレンホールが長編初監督を務めた「ロスト・ドーター」で新人監督賞、ジェシー・バックリーが助演女優賞に輝いた。本作は伊作家エレナ・フェッランテのベストセラー小説を映画化した作品で、後悔を抱えながら生きる主人公の若き日をバックリーが、中年以降をオスカー女優のオリビア・コールマンが演じている。
ほかには、ポール・トーマス・アンダーソン監督のR指定青春映画「Licorice Pizza(原題)」と、ジェーン・カンピオン監督がトーマス・サベージの小説を映画化した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」がそれぞれ2部門を受賞した。
第42回ボストン映画批評家協会賞の受賞結果は以下の通り。
「ドライブ・マイ・カー」
▽監督賞
濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」
▽主演男優賞
西島秀俊「ドライブ・マイ・カー」
▽主演女優賞
アラナ・ハイム「Licorice Pizza(原題)」
▽助演男優賞
トロイ・コッツァー「コーダ あいのうた」
▽助演女優賞
ジェシー・バックリー「ロスト・ドーター」
▽脚本賞
濱口竜介、大江崇允「ドライブ・マイ・カー」
▽撮影賞
アリ・ウェグナー「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽ドキュメンタリー賞
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」
▽英語映画賞
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽アニメーション映画賞
「Flee(原題)」
▽編集賞
アフォンソ・ゴンサウベス、アダム・クルニツ「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」
▽新人監督賞
マギー・ギレンホール「ロスト・ドーター」
▽アンサンブル・キャスト賞
「Licorice Pizza(原題)」
▽音楽賞
ジョニー・グリーンウッド「スペンサー」
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー