いい人すぎるけれど、実は共感度抜群 安田顕が演じる等身大の主人公の魅力
2021年12月11日 12:00

お笑い芸人・つぶやきシローの同名小説を実写映画化した「私はいったい、何と闘っているのか」で、主人公・伊澤春男を演じた安田顕。善人の精神が色濃く描かれた春男のキャラクターについて、安田と李闘士男監督が語った。
本作は、春男が理想と現実のギャップと“闘い”ながら、職場や家庭で奮闘する姿をユーモラスに描く。45歳の春男は、スーパー“ウメヤ”の万年主任であり、妄想炸裂で空回りしがちな部分こそあるが、周りからは頼れる存在で4人の家族を養う一家の大黒柱である。本作の脚本を読んだ時、安田は李監督に「春男はスーパーマンすぎる。こんなにいい人はいないんじゃないですか?」と疑問を投げかけたという。
というのも、春男は前述のキャラクターに加え、空回りし、失敗したとしても、決して物や人に当たることはない。また休日にも関わらず、職場からのヘルプに応じ、職場の雰囲気を率先して変えようとするなど、まるで“現代のスーパーマン”のようなキャラクター。しかし、李監督は「安田さん、そうじゃない。春男みたいな人は世の中にたくさんいるはず。男って“ええかっこしい”のところがあるんですよ。それが正しいかは分からないけど、突っ張らないとあかん時が。女性からしたら『バカだな~』って思われるかもしれませんが、そういう意味で春男みたいな男はたくさんいると思ったんです」と説明する。
それを受けて、安田は「心の中ではいろいろ文句や不満はあるけれど、それを表立って言うことは決してできずに押し殺している人。その面白さはすごくありましたし、確かにこういう人は意外といっぱいいるかもしれないなと」と、春男を演じる上での魅力を語り、李監督も「僕の気持ちとしては、春男みたいなちょっとバカだけど愛しい人を肯定してあげたい。上手くいかない人生って素敵やし、その人生も抱きしめてあげればいいんじゃないかと思うんです。春男はいっぱいおるし、春男は僕でもある。今は色々大変な時代ですけど、よく考えたら自分の幸せは実はもう手に入れていたと感じてもらえたら嬉しい」と春男を通じて本作に込めた思いを明かしている。
「私はいったい、何と闘っているのか」は、12月17日から全国で公開。
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