ケイト・ブランシェット絶賛! 記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界を描く「林檎とポラロイド」22年3月11日公開
2021年12月10日 12:00
第77回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門のオープニング作品に選出され、ケイト・ブランシェットが絶賛した「Apples(英題)」が、「林檎とポラロイド」の邦題で、2022年3月11日に公開されることが決定。本作で監督デビューを果たしたギリシャのクリストス・ニクが、記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、記憶を失った男が回復のためにさまざまなミッションをこなしていくさまを描く。
記憶喪失につながる奇病が蔓延する世界で、突然記憶を失った男(アリス・セルベタリス)は、治療のためのプログラム「新しい自分」に参加する。その内容は、毎日送られてくるカセットテープに吹き込まれたミッションをこなしていく、というもの。自転車に乗る、仮装パーティで友達をつくる、ホラー映画を見る……。そして、その経験をポラロイドで記録する。男はミッションを重ねるなかで、同じくプログラムに参加する女と出会い、仲良くなっていく。しかし、「新しい日常」に慣れてきた頃、男は忘れたはずの、以前住んでいた住所の番地をふと口にする。新しい思い出を作るためのミッションが、男の過去を徐々に紐解いていく。
リチャード・リンクレイター監督の「ビフォア・ミッドナイト」、ヨルゴス・ランティモス監督の「籠の中の乙女」などで助監督を務めてきたニク監督は、オリジナル脚本を手がけ、哀愁とユーモアが絶妙なバランスで調合された物語を創出。近未来的な設定でありながらも、温もりに満ちたストーリーに仕上げた。第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の審査委員長を務めたブランシェットは、完成後にも関わらず、エグゼクティブプロデューサーに名乗りを上げるなど、本作を高く評価。ニク監督は、ブランシェットがプロデュースを担い、キャリー・マリガンが主演する初の長編英語作品「Fingernails(原題)」でハリウッドデビューを果たす。
ベネチア国際映画祭での上映後、海外メディアからも「見事なまでに胸を打つ」(英ガーディアン)、「魂のこもった今日性のある映画」(米バラエティ)と、絶賛が相次いだ。そのほか、第56回シカゴ映画祭(脚本賞)、21年のダブリン国際映画祭(作品賞)などで受賞を重ね、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のギリシャ代表にも選出。第33回東京国際映画祭の「TOKYOプレミア2020」部門でも、「アップル」のタイトルで上映された。
あわせて、ビジュアルと場面写真もお披露目。ビジュアルには、男が新たな思い出を撮影したポラロイド写真が並び、「哀しい記憶だけ失うことはできませんか?」というコピーが添えられている。場面写真はミッションの一部なのか、自転車に乗ったり、女性と踊る男をとらえている。
「林檎とポラロイド」は、22年3月11日に東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー