デル・トロ監督「ナイトメア・アリー」ワールドプレミア開催 ブラッドリー・クーパー、ルーニー・マーラら登場
2021年12月7日 17:00

(C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
ブラッドリー・クーパーが主演するギレルモ・デル・トロ監督最新作「ナイトメア・アリー」のワールドプレミアが12月1日(現地時間)、米ニューヨークのリンカーンセンターで行われ、デル・トロ監督のほか、クーパー、ルーニー・マーラ、デビッド・ストラザーン、リチャード・ジェンキンスらキャストと、公私ともにデル・トロ監督とパートナーの脚本キム・モーガンが出席した。
同作は、米作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」が原作のサスペンススリラー。「ナイトメア・アリー 悪夢小路」は、1947年にタイロン・パワー主演のフィルムノワール「悪魔の往く町」として映画化されている。原作小説では、野心あふれる青年スタンが、見世物小屋の女芸人モリーと恋に落ち、読心術師ジーナからトリックを盗み取りメンタリストとして成功を収めるも、精神科医でありながら道徳観のかけらもない悪女をパートナーにしたことで人生を狂わされていくさまを描いた。
映画では、スタン役をクーパー、謎めいた精神科医役をケイト・ブランシェット、モリー役をマーラ、ジーナ役をトニ・コレットが演じる。

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デル・トロ監督は、この題材にチャレンジした理由を、「ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールをいま、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ」と明かす。
ストーリーに関しては、「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、いまの時代の不安が反映されている」と語り、脚本のモーガンは「アメリカン・ドリームに関しての映画ね。まだ存在しているけれど、実現がとても困難な“何か”ね」と明かし、デル・トロ監督が「それは常に悪夢(ナイトメア)だ」と笑顔を見せた。

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あわせて、スタンと、彼の人生に大きく関わることになる健気な女芸人モリー、スタンが自らの師とするかつての一流読心術師ジーナ、謎めいた女性精神科医という3人の女性の姿が収められた日本版ポスタービジュアルが公開された。
「ナイトメア・アリー」は、22年2月25日に全国で公開。
(映画.com速報)