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伝説的SF小説を映像化「最後にして最初の人類」 天才音楽家ヨハン・ヨハンソン監督のメイキング写真公開

2021年11月27日 10:00

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旧ユーゴスラビア連邦共和国の共産主義時代に建てられた、石のモニュメント群「スポメニック」を撮影
旧ユーゴスラビア連邦共和国の共産主義時代に建てられた、石のモニュメント群「スポメニック」を撮影
(C)Sturla Brandth Grovlen

メッセージ」「ボーダーライン」「博士と彼女のセオリー」など数々の映画音楽を手がけた作曲家で、2018年に死去したヨハン・ヨハンソンの初監督作「最後にして最初の人類」。このほど、生前のヨハンソンが、旧ユーゴスラビア連邦共和国の共産主義時代に建てられた、未来的かつ抽象的な石のモニュメント群「スポメニック」を撮影するメイキング写真が公開された。

オラフ・ステープルドンが1930年に発表した同名小説が原作。生前のヨハンソンは、「フィクションとドキュメンタリーの間にまたがる映画」で、「SF文学を通じて、記憶と叶わなかったユートピアについて思いを巡らせる」作品だと説明している。ナレーションにティルダ・スウィントンを迎え、マルチメディア作品として2017年にライブパフォーマンスとして初上演された。ヨハンソンの死後、仲間の手によって長編映画として完成され、20年のベルリン国際映画祭でプレミア上映された。

メイキング写真を撮影したのは、本作のカメラマンであり、プロデューサーのシュトゥルラ・ブラント・グロブレン。「私にとってヨハンは、会った瞬間から監督というイメージでした。単なる作曲家としての彼を私は知りません。初めて会った時から、私は彼を洞察力のある映像作家として認識していたのです」「幾年もの年月が流れる中、『最後にして最初の人類』は然るべくして長期にわたる愛する仕事になっていきました。撮影をしてから、ヨハンの非常に私的で独創的な映画を世に送り出せるようになるまでに、途方もない時間が経過しました。彼が作曲家として世界中で称賛されていた頃に、10年の歳月をかけて取り組んだ作品。それがこの、ヨハンが監督を務めた最初にして最後の長編映画なのです」とヨハンソンとの仕事を振り返っている。「最後にして最初の人類」は、シネマ映画.comで配信中。

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