マーベルドラマ「ホークアイ」にハートを射抜かれてしまった!【第1&2話最速レビュー】
2021年11月24日 17:00
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「アベンジャーズ」シリーズに登場する弓の達人ホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナー)を主人公に据えた単独ドラマ「ホークアイ」の配信が、本日11月24日の午後5時よりDisney+でスタートした。
さかのぼること数日前、映画.com編集部には同作のギフトボックスが送られてきた。中に入っていたのは、アグリーセーター、ノートブック、“ピザだらけ”の首輪等々……一足早いクリスマスプレゼントに心躍る。そこにはホリデーカードも添えられており、新キャラクターのケイト・ビショップが、とある“秘密”を共有してくれていた。
「シーッ…クリントには内緒にしてね。彼、ちょっとまじめだから…でも私うっかりこの箱の中に名刺を落としちゃったかも。できるだけ早く使うのをおすすめするわ。セキュリティ上の理由でこうしないといけなかったの。私からの早めのプレゼントだと思って。楽しんで!」
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ケイトの名刺に記されていたのは、なんと「ホークアイ」第1&2話へのアーリー・アクセス権……! 彼女のアドバイスに従って、早速視聴。今回は5つの項目にわけて、注目ポイントを紹介していく。
さて、先に結論から言ってしまおう。
序盤の2話にも関わらず、ハートを的確に射抜かれてしまった。
今は、ただただ第3話の配信が待ち遠しい。
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今後、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品での活躍が期待されるケイト。「ホークアイ」第1話では、彼女のバックグラウンドが丁寧に説明されていく。全ての始まりは「2012年」。MCUファンであれば、お馴染みの年号だろう。そう、映画「アベンジャーズ」における“ニューヨークの戦い”が勃発したタイミングだ。
少女時代のケイトは、この戦いに巻き込まれている。そこで待ち受けていたのは、思わぬ悲劇と運命的な出会い。ここから「ヒーローになりたい」という思いが強まっていくことになった。続けて流れるオープニング映像が印象的。描かれるのは「成長の過程」。ケイトはあらゆる競技に触れ、敗北を味わいつつも、頂点を極めていく。「ケイトのスキルは一朝一夕で得たものではない」ということを、さらりと説明している。この情報処理の手法が秀逸だ。
やがて、ヘイリー・スタインフェルドが演じる成長したケイトが登場。まずは挨拶とばかりに“弓矢アクション”を披露する。まさに常人離れのテクニック……! ホークアイの“後継者”というポジションは、容易に想像がつくはず。
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第1話では、強烈なインパクトを放つシーンが存在している。明るい歌と踊りで観客を楽しませるミュージカル「ROGERS THE MUSICAL」の上演場面だ。“ニューヨークの戦い”をモチーフに、キャプテン・アメリカ、アイアンマンを演じるキャストらが陽気に歌って、踊る。クリントは子どもたちと観劇しているのだが、どこか心ここにあらずといった様子。“ホークアイ役”に不満? いや、彼の視線の先には、今は亡き盟友ブラック・ウィドウこと“ナターシャ・ロマノフ役”の姿。劇場内のトイレでは「サノスは正しかった」という落書きが、ふと目に入る。しかも、耳には“補聴器”まで……!「アベンジャーズ エンドゲーム」で負った“傷”は、完璧には癒えていないようだ。
今のクリントにとって、最大の支えとなっているのが「家族」。クリスマスを一緒に過ごすことが、最優先のミッションだ。そんなクリントの目論見を、図らずも邪魔してしまったのが、“後継者”たるケイト。クリントにとっては、家族団らんを邪魔された「最悪の出会い」。ケイトにとっては、憧れの人物との「最高の出会い」。第1話開始時点で、クリスマスまで残り6日間。2人がどのように師弟の絆を築き上げていくのか――今後の展開から目が離せない。
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ヒーローやヴィランにとって、コスチュームや装備は、自身の肉体以上にアイデンティティを示してしまうものだ。マーベルドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの盾の所有権を巡り、空飛ぶ戦士ファルコン(=サム・ウィルソン)、超人兵士ウィンター・ソルジャー(=バッキー・バーンズ)が苦悩の日々を送ることになった。
「ホークアイ」で重視されていくのは、サノスの“指パッチン”で愛する家族が消失し、ショックで闇落ちしたクリント=“ローニン”のコスチューム&刀。クリントにとっては「悪党を抹殺した暗黒の日々」を想起させる、封印しておきたい過去。だが、その過去が“一人歩き”を始めてしまい、騒動を巻き起こしてしまう。
クリントは“悪運の装備”を追い求めて奔走するのだが……第2話で意外な場所に辿り着く。所有者から、コスチュームの引き渡し条件として言い渡されるのは「殺させてくれ」という衝撃的な提案だ。クリントもその要求を突っぱねるのかと思いきや「早く殺せ」。このように文字だけで説明すると戦慄の展開だが、実際は思わず笑ってしまうようなシーンになっているのでご安心を。
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脅迫、陰謀、殺人、マフィアの暗躍など、騒動を深刻化させる要素は数あれど、「ホークアイ」のストーリーはコミカルな要素が際立つ仕上がりだ。
家族との平和なひと時をぶち壊されたクリント。その表情からは、「なんでこんな面倒くさいことに……」という“心の声”が聴こえてくるかのよう。そんなやさぐれ気味の彼が「ホークアイの大ファン」を全力アピールするケイトに振り回されていく展開も見どころのひとつ。弓にサインを求められ、ヒーローとしての「ブランディングができていない」と指摘されてしまう。2人の掛け合いが、最高に面白い!
ケイトのキャラクター像もかなり魅力的。多人数相手に戦う戦闘スキルを見せながらも、重要な局面では凡ミス。才能豊かなのに、ちょっとポンコツ。満面の笑みを浮かべながら、毒づくことだって可能だ(「真実で困らせてごめん」というセリフは名文句!)。これは“愛されキャラ”の素質を秘めているといっても過言ではない。
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マーベル流の“クリスマス・ストーリー”を彩るキャラクターは、一癖も二癖もある人物ばかり。クリント&ケイトと対峙するマフィアたちは、全員ジャージ姿。その名称も「ジャージ・マフィア」とストレートなもの。第3話以降では、謎めいた男カジ、敵の動作やファイティングスタイルを完璧にコピーする能力を持つエコーことマヤ・ロペスの動向も気になるところ。
そして、トニー・ダルトン演じるジャック・デュケーヌも怪しげなキャラクター。ケイトの母エレノア(ベラ・ファーミガ)の婚約者でもあり、刀剣の収集家。第2話では“意外な実力”を発揮している。また、忘れてはならないのが“ピザドッグ”の存在だ。コミックに登場する「ピザが大好物の犬ラッキー」は、第1話から早速登場! ポスタービジュアルでも、クリント、ケイトとともにフォーカスされているため、ワンダフルな活躍に期待が高まる。
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