巨体を揺らすカタツムリ、インパクト大のマグロ 「ほんとうのピノッキオ」クリーチャーのメイキング映像
2021年11月1日 15:00

第93回アカデミー賞の衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされたダークファンタジー「ほんとうのピノッキオ」のメイキング&本編映像の一部が披露された。ピノッキオが出会う奇妙なクリーチャー、カタツムリとマグロに注目した映像になっている。
本作では、「ゴモラ」「ドッグマン」で知られるマッテオ・ガローネがメガホンをとり、「ピノッキオ」の原点に回帰し、無邪気な操り人形に見せかけて、実は行く先々でトラブルを巻き起こす“悪童”ピノッキオにフォーカス。旅の途上に登場する世にも奇妙な生きものたち、人生の不条理や社会風刺を盛り込んだ寓話的なストーリー展開を、圧倒的な映像美で描き出す。
メイキング映像は、ピノッキオがジェペット爺さんをひとり残し冒険を繰り広げる最中に出会う奇妙なクリーチャー、カタツムリとマグロの創作過程を収めている。コンセプトアートから、演じる俳優の型を取って精巧につくられたスカルプチャーや、「グランド・ブダペスト・ホテル」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で2度アカデミー賞を受賞しているマーク・クーリエによる特殊メイクといった貴重な工程が観察できる。
森のお屋敷でターコイズ・ブルーの髪を持つ妖精とともに暮らすカタツムリは、背中の大きな殻とヌルヌルのっしりと巨体を揺らす動きが特徴的だ。なかでも、深く幾重にも刻まれたしわがリアルな皮膚の質感を生んでいる。ドレープがふんだんに施された、薄いピンクのドレスを纏った姿は、絵画のように美しい本作の世界においてもひときわ存在感を放っている。
また、ガローネ監督が一番のお気に入りキャラクターと語るマグロについて、クーリエは「CGで観せるんだろうと思っていたんだ。でもCGのチームに聞いたら、『いや、監督は特殊メイクで考えているはずだよ』と返されて、『どうやって人間をマグロにするんだ?』と戸惑ったのを覚えているよ」と振り返る。最終的に、俳優の頭部を模り、CGと特殊メイクを組み合わせてマグロの登場シーンが完成し、クーリエは「一風変わったメイクではあるけど、素敵なシーンに仕上がったと思う」と自信をのぞかせている。
「ほんとうのピノッキオ」は、11月5日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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