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タル・ベーラ監督の初期3作品、4Kデジタル・レストア版で日本初公開 22年1月29日から

2021年10月26日 08:00

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初期3作品が4Kデジタル・レストア版で公開
初期3作品が4Kデジタル・レストア版で公開

上映時間7時間18分の「サタンタンゴ」、56歳で映画監督からの引退を表明した最後の作品「ニーチェの馬」などで知られるハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督の、日本初公開となる初期3作品4Kデジタル・レストア版が、2022年1月29日からシアター・イメージフォーラムほかにて一挙上映されることがわかった。

今回公開となるのは、タル・ベーラ監督が初期に手がけた「ダムネーション 天罰」「ファミリー・ネスト」、「アウトサイダー」の3作。94年に手がけた全150カット、伝説的傑作「サタンタンゴ」に至るまでの軌跡をたどることができるラインナップとなっている。

▼上映作品詳細
ダムネーション 天罰」(1988年/121分/モノクロ)
サタンタンゴ」原作者であり、本作以降すべての作品で共同作業を行う作家クラスナホルカイ・ラースローがはじめて脚本を手がけた。さらに「秋の暦」から音楽を手がけるビーグ・ミハーイが本作にも携わり、”タル・ベーラ スタイル”が確立された記念碑的作品。罪に絡めとられていく人々の姿を「映画史上最も素晴らしいモノクロームショット」(Village Voice)で捉えている。
ファミリー・ネスト」(1977年/105分/モノクロ)
わずか22歳で手がけた鮮烈な監督デビュー作。住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで撮影した。不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。ハンガリー批評家賞の新人監督賞、さらにマンハイム国際映画祭でグランプリを獲得した。
アウトサイダー」(1981年/128分/カラー)
ブダペストの映画芸術アカデミーに在籍中に製作された長編2作目。社会に適合できないミュージシャンの姿を描いた、珍しいカラー作品。タル・ベーラは本作に対し、「当時のハンガリー映画に映っているのは嘘ばかりだった。本当の人々の姿を撮りたかった。これは映画に対するアンチテーゼだ」と語っている。

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