タランティーノ監督、イタリアでマカロニウエスタンに挑戦か
2021年10月25日 11:00
クエンティン・タランティーノ監督が、西部劇を製作する構想があることを明らかにしたと、米Deadlineが報じている。
タランティーノ監督はこのほど、イタリアのローマ映画祭で特別功労賞を受賞。映画祭で行われたトークイベントに登壇し、イタリア映画から受けた影響について熱く語った。
「私は幸運にも1970年代に思春期を過ごした。当時、イタリアのエクスプロイテーション映画はまだアメリカで劇場公開されていた。そして、80年代にビデオ化され、心から楽しんだ。マカロニウエスタンやジャッロと呼ばれるジャンル映画は傑作だった。イタリアのエクスプロイテーション映画には、オペラ的な壮大さがある。現実よりも大きな物語世界だ。私がイタリア映画にはまった最初の要素がこれなんだ」
「ベン・ハー(1959)」や「クレオパトラ(1963)」「甘い生活」などの撮影が行われた聖地チネチッタで映画を撮ってみてはどうかと聞かれると、「最高だ」「妻も喜んでくれると思う。イタリア、しかも、チネチッタでの撮影は、特別で素晴らしいものになるはずだ。ただ、正しいストーリーを思いつく必要がある」と回答した。
なお、次の映画についてはまだわからないとしながらも、「ひとつアイデアがある。次の映画ではなく、いずれやろうと考えているものについてだが。この作品にはマカロニウエスタンの要素を盛り込む。マカロニウエスタンのスタイルで、登場人物全員がみんなそれぞれ別の言語を話すというアイデアだ(笑)」と今後の作品の構想を明らかにした。
なお、タランティーノ監督は、2019年に劇場公開された「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の次となる監督第10作で引退すると宣言している。
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