阿部寛&北村匠海「とんび」に豪華キャスト集結 薬師丸ひろ子、杏、安田顕、大島優子、麻生久美子ら出演
2021年10月19日 07:00
物語の舞台は、広島・備後市。市川安男/ヤス(阿部)は、愛妻との間に待望の息子・旭/アキラ(北村)を授かる。しかし、妻の事故死により、ようやく手に入れた幸せは無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずに父になった安男は、仲間たちに助けられながら、不器用にも旭を愛し育てていく。
ヤスの姉貴分でアキラを我が子のように可愛いがる、小料理屋「夕なぎ」の女将たえ子役を薬師丸、出版社に勤める編集者でアキラの婚約者の由美役を杏、ヤスの幼なじみで薬師院の跡取り息子・照雲役を安田、照雲の妻・幸恵役を大島、ヤスの妻でアキラの母・美佐子役を麻生、薬師院住職で照雲の父・海雲役を麿が演じる。
さらに、役どころは明らかになっていないものの、濱田岳、宇梶剛士、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生が脇を固める。
原作となった小説「とんび」は、これまで2度にわたりドラマ化されてきた。2012年にNHKで放送された作品では堤真一と池松壮亮、13年のTBSドラマでは内野聖陽と佐藤健が共演。初の映画版となる本作では、オリジナルエピソードを交えながら、いつの世も変わることのない親子の不滅の絆を描き出す。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとる。
「とんび」は、22年に全国公開。薬師丸ひろ子、杏、安田顕、大島優子、瀬々監督のコメント全文(原文ママ)は以下の通り。
街の皆様、フィルムコミッションの皆様の多大なご協力のもと、暖かく優しい気持ちに包まれながらロケに参加しました。
ヤスさん、アキラ親子を見つめるたえ子の佇まいは、街の雰囲気が自然に作り上げてくれました。
阿部さんとの共演も久しぶり、多彩な表情を見せるヤスさんを魅力的に作り上げていらっしゃいましたが、そんな中でも阿部さんが考案するコメディ部分が大好きです。是非、ご覧ください。
大好きな重松さんの原作で瀬々監督と伺って、ぜひ出演させていただきたいと思いました。
私が演じたのは、自分が幼児だった頃の時代、勢いがある色濃い時代の都会の女性。懐かしい衣装やメイクがとても新鮮でした。
東京で生まれ育ち、備後のあらあらしい海に良く似た豪気な方々の勢いに気圧されながらも、どこか憧れと郷愁を感じ、惹かれていく気持ちは、実際の場所に行けたことでより身近に感じられました。
阿部さんとは以前共演させていただいたこともあり、とても気さくに話しかけてくださって嬉しかったです。北村さんとは割と年齢が離れているので、最初夫婦と聞いて驚きましたが、とても落ち着かれていて安心感がありました。
完成した作品を見て、時代を超えて何度もぶつかり合い、支え合い、交差しあう人間の愛のドラマに、何度も涙が流れました。
昭和というパワフルで彩り豊かな時代、今は少なくなってしまった人の距離感があります。人は1人では無い、多角的に関わり合って人生があるのだと思わされる作品です。
阿部寛さんはじめ、諸先輩のキャスト皆様、同世代の方々、北村匠海さんはじめ、若いキャストの力、諸々入り混じる毎日が刺激的で嬉しい撮影の日々でした。
「とんび」という作品に流れる時代を超えた普遍的な人間讃歌、父と息子の絆、家族愛。人と人との触れ合いが持つエネルギーが映画全編に溢れています。老若男女、全ての人に捧げる作品だと思います。是非、ご覧ください。
まず、瀬々さんの作品にまたお声をかけていただいたこと、一度よりも二度の喜びは倍となり押し寄せました。ヤスさんとアキラを支える家族の一員、幸恵おばちゃんとしてアキラが成長していく姿に一喜一憂し、我が子のように見守らせていただく日々を過ごさせていただきました。そしてヤスさんの人情味には信じられるものが映っていて、阿部寛さんにはどこまでもついて行きたくなります。いつもこうして撮影を振り返る時に、現場ごとに色が見えながら言葉を選ぶのですが、「とんび」の現場は心の底からじんわり温まるような夕陽の色です。観てくださった皆さんが温かくなる作品になることだと思います。
重松清さんの原作「とんび」には強い物語があると思います。主人公、ヤスを中心にしながらも脇役たちの抱えている物語がどれも濃厚で人の心を惹きつけます。誰を主人公にしても一編の映画ができるのではないかと思えます。そうした人々を魅力的な方たちが集まって演じてくれました。
薬師丸ひろ子さんは人生の苛烈さを颯爽と背負い投げするような見事な一本の存在感です。杏さんは働く女性のバイタリティを優しさに包んでプレゼントしてくれました。安田 顕さんは独自のペーソスの中に男の侘び寂びが滲み出ています。大島優子さんは常に明るく可憐に映画の屋台骨を支えてくれました。そして、麻生久美子さんの透明感が映画の時間を永遠にしてくれます。麿赤兒さんのセリフ「ヤス、海になれ」は正に父と子の映画のテーマであり、必見の見どころです。他にも、一瞬の出番と思われる場面に素晴らしい方たちが出てきます。
自分で言うのもなんですが、今回の「とんび」間違いなしにおもしろいです。
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