松本まりか、映画監督役に初挑戦! 内田英治監督作「雨に叫べば」に主演
2021年10月12日 08:00
実力派女優の松本まりかが、内田英治監督の最新作「雨に叫べば」に主演し、映画監督役に初挑戦していることが分かった。東映と東映ビデオによる新たな映画フォーマットオリジナル配信作品として製作されたもので、12月16日からAmazon Prime Videoで独占配信されることが決まっている。
「ミッドナイトスワン」(草なぎ剛主演)を大ヒットに導いた、「全裸監督」の内田監督が仕掛ける次の一手は、1988年の映画製作現場の舞台裏を描く問題作だ。男尊女卑やパワハラの匂いが残る昭和の撮影現場で、新人監督としてデビューを飾る花子が悪戦苦闘する姿を描いており、いわば内田監督版「蒲田行進曲」といえる。内田監督は、監督デビュー作「ガチャポン」(2004)で起用した松本と、今年放送のWOWOWドラマ「向こうの果て」で約17年ぶりのタッグを組んでおり、今作は3度目の対峙となる。
メガホンをとった内田監督は、「また作品作りが出来ました。そして題材は『昭和』の映画撮影所。熱烈的であり、一方で多くの問題をはらんでいた昭和時代。夢と笑いと怒りと悲しみが同居していた、80年代の撮影現場。夢の場所を駆け抜けた映画人たちを、松本さんはじめ多くの素晴らしいキャストが演じてくれました。ぜひ見ていただきたいです」とコメントを寄せている。
精力的な活動を続ける松本は、花子という役どころを「私の役はかつての内田監督自身だそうで。それはそれはとても面白い役でした。とにかくイジメられる。こてんぱんにイジメられる。新人で、女監督で、演出が意味不明で、ファッションが気に食わないからと、いじめられていじめられて」と説明。さらに、「映画作りに関わる全ての者たちのプライドがぶつかり合うこの昭和の撮影現場には男尊女卑、年功序列、コンプラ的にギリギリの怒号も飛び交います。監督の手にかかったこの昭和の現場は面白いほど再現され、たちまち活力、生命力、そして笑いに溢れた世界になるのです」とアピールを忘れない。
見どころに関しても、「舞台裏でどういう風に映画を撮っているのか、映画スタッフたちはどんな会話をして、どんないで立ちなのか、撮影現場の裏側を見られるワクワク感で、ついつい前のめりになって観てしまうと思います。特筆すべきはキャスト陣のお芝居です。正直、たまらないです。すぐにその意味がわかると思います。2021年は初主演を内田組、そして今作と、2作連続で内田監督作品が続いていることに素敵な縁を感じずにはいられません」と言葉のひとつひとつに熱を帯びている。
そのほかにも、内田組の常連から個性派まで興味深い顔触れがそろった。アメリカ帰りのキザなプロデューサー・井上を渋川清彦、現場に翻ろうされ続ける製作プロデューサー・橘を高橋和也が熱演。さらに、特機部で花子を温かく見守る金子を濱田岳、芝居や映画に興味のないアイドル俳優・新二を須賀健太、新二にライバル心むき出しの若手俳優・和人を矢本悠馬、ベテラン女優・楓を大山真絵子、現場で奮闘するカメラ助手・よしえをモトーラ世理奈が演じる。ほか矢柴俊博、内田慈、石川瑠華、佐々木みゆ、ふせえり、森下能幸、菅原大吉、相島一之、本田博太郎、大和田伸也が出演している。
「雨に叫べば」は、新人監督・花子の意味不明なこだわりでテイクを重ねることに、ベテランスタッフたちがフラストレーションを爆発させるところから始まる。控室では前貼りを嫌がるアイドル俳優と、「前貼りなんかいらないわ。本番でいきましょう」と言い放つ落ち目のベテラン女優のあいだでトラブル勃発。ようやく撮り終えた渾身のシーンも映検(レイティングを判断する機関)の審査に引っかかり欠番にしてしまうなど、花子は次第に追い込まれていく。そして現場の混乱ぶりを聞きつけたプロデューサーから監督交代を告げられてしまう。果たして花子は思い描いてきた理想の映画を完成させることが出来るのか……。
なお、今作が台湾の第58回台北金馬映画祭で新設された「Viva Cinema!」部門に正式出品が決まり、ワールドプレミア上映されることが決定。さらに、第41回ハワイ国際映画祭の「Spotlight on Japan」部門で北米プレミア上映されることも発表された。
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