濱口竜介監督作「偶然と想像」東京フィルメックスのオープニング作品に決定! 予告も公開
2021年10月6日 08:00
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第71回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した濱口竜介監督作「偶然と想像」が、第22回東京フィルメックス(10月30日~11月7日)のオープニング作品に決定。あわせて、予告編が披露された。
本作は、偶然と想像をテーマにした「魔法(よりもっと不確か)」「扉は開けたままで」「もう一度」の短編3話からなる、濱口監督初のオムニバス。「ハッピーアワー」などのプロデューサー・高田聡とともに企画を立ち上げ、2019年夏から約1年半をかけて製作。海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催された第17回CineFest ミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞している。
濱口監督は「3つの物語は『偶然』をテーマにしていて、それまで暮らしていた日常からだんだんはみでていく、そのことによって新しい自分を発見していきます。どの物語も役者さんが素晴らしく、自分自身が現場で本当に彼らの会話がおきている感覚になり、そしてその会話に引き込まれていきました。役者さんの演技を見ていただくため、ぜひに劇場にお越しいただけたらと思います」と説明。世界の映画祭への出品については「自宅の近くでリハーサルをしたり、こぢんまりと親密な形で撮影をしていた作品を見つけてくれたベルリン映画祭はじめ、世界中の映画祭に招待していただいていることをとても光栄に思います」とコメントを寄せている。
連続テレビ小説「エール」や「コントが始まる」など話題作に出演し、圧倒的な存在感を放つ古川琴音をはじめ、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれが揃い、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉らも参加。予告編では、親友同志の恋バナ、大学教授に教えを乞う生徒、そして20年ぶりに再会した友人など、日常のシチュエーションから一転、3組の会話がどんどん掘り下げられてゆき、想像しえなかった展開を迎える様子が描かれている。
「偶然と想像」は、12月17日からBunkamuraル・シネマほかで全国公開。各話のあらすじは、以下の通り。
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撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽衣子(古川)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(玄理)から、彼女が最近会った気になる男性(中島)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下車したあと、ひとり車内に残った芽衣子が運転手に告げた行き先は──。
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作家で大学教授の瀬川(渋川)は、出席日数の足りないゼミ生・佐々木(甲斐)の単位取得を認めず、佐々木の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級生の奈緒(森)に色仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする。
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高校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏子(占部)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井)とすれ違う。お互いを見返し、あわてて駆け寄る夏子とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる。
(C)2021 NEOPA / Fictive
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