石原さとみ、初の母親役も気負いなし 娘役に「本当に好き」
2021年10月5日 19:58
女優の石原さとみが10月5日、都内で行われた「そして、バトンは渡された」のジャパンプレミアに登壇。本作で初めて母親役に挑戦したが「正直あんまり気負いはなかったです」と振り返り、義理の娘を演じた子役の稲垣来泉と親子のようなやり取りを見せた。
シングルマザーの梨花を演じた石原は「小4の血のつながらない娘を持つのは梨花としても初めての経験なので、不安とかがリンクしていたのかなと。とにかく梨花がみぃたん(稲垣)のことを好きなように、私がどれだけ来泉のことを好きになるかにかかっていると思ったときに、監督の計らいで2人の時間を設けていただいて。たくさん話して遊んで、『あー、本当に好きだ』って思いました。2ショットを撮らせてもらって、ずっと待ち受けにして愛を育んでいました」と明かす。
続けて、「これで役作り終わったと思って。ここからどんどん愛を深めていくだけでいいと思うと、なんてありがたいんだろうって」と稲垣に優しい目を向け、「本番前にちょっと疲れるっていうくらいずっと遊んでいました。来泉がNiziU(のダンス)を教えてくれようとするんだけれど、私が一向に覚えられない。『鬼滅の刃』とかも教えてくれたんだよね」と嬉しそうに話した。
本作は、第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ氏の小説を映画化。4回苗字が変わった優子と義理の父親・森宮さん、シングルマザーの梨花と義理の娘・みぃたん。優子のもとに届いた母からの手紙をきっかけに、2つの家族が紐解かれていくさまを描く。この日は、石原、稲垣のほか、優子役の永野芽郁、森宮さん役の田中圭、梨花と再婚する泉ヶ原役の市村正親、前田哲監督が登壇した。
主人公・優子を演じた永野は、本作で初挑戦したピアノを弾く卒業式のシーンの撮影後、森宮さん役の田中からケーキをもらったエピソードを披露し、「すごく嬉しかった」とにっこり。田中は「俳優として尊敬したんです」と努力を重ねた永野を称えていた。
最後に、永野は「この映画を見て、全体を通して誰かを大切に思ったり思われたり、愛情深く何か思うということはやっぱり素敵なんだなと改めて感じました。自分が大事にしたい人を前にして言葉をかけたいなという思いでいっぱいでした。皆さんにもそういう思いになってもらいたいです」と呼びかけていた。
「そして、バトンは渡された」は、10月29日に全国公開。
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