製作と演技を高次元で両立 ベネディクト・カンバーバッチのすごさを関係者が証言
2021年9月30日 10:00

モハメドゥ・ウルド・スラヒの著書を原作に描く「モーリタニアン 黒塗りの記録」が、10月29日から公開される。本作で軍人でもあり法律家であるスチュアート中佐を演じたベネディクト・カンバーバッチは、当初は自身の製作会社を率いてプロデュースに専念する予定だったが、脚本の素晴らしさに気が変わり、俳優としても参加することになった。
カンバーバッチは、2013年に友人で当時はプロダクション・マネージャーだったアダム・アクランドとともに自身の制作会社SunnyMarch(サニーマーチ)を設立。以降、さまざまな作品において製作と演技で下支えしてきた。

本作は、9・11同時多発テロの首謀者の一人として拘禁された男と弁護士の闘いを描く。主人公のモデルとなったモハメドゥ氏の著書「グアンタナモ・ダイアリー(原題)」を読んだカンバーバッチは、素晴らしい本の一節に惚れ込んで映画化権獲得に動き、「モハメドゥという人間、彼の人間性とユーモアと類まれな忍耐力に加え、これほどの経験をくぐり抜けて、人間の精神の不屈の喜びについて僕ら全員に教えてくれていることに圧倒された。彼に完全に魅了されてしまったんだ」と語っている。

さらに、カンバーバッチは当初プロデューサーに専念する予定だったが、完成した脚本を読んで「素晴らしいキャラクターだ。こんな役は演じたことがないよ。僕がスチュアート・カウチ中佐を演じてもいいかな」と製作チームに話した。製作と演技を両立するのは並大抵なことではないが、同じく製作に名を連ねるアクランドは「セットに足を踏み入れた途端、ベネディクトはプロデューサーではなくなる。彼は役者として、監督らの手の中にあるんだ。その点について彼は非常に徹底していた。セットにいるときは俳優。そしてセット以外では、プロデューサーとして、脚本に関して素晴らしい仕事をする」と話している。
また、現在公開中の「クーリエ 最高機密の運び屋」においても、カンバーバッチは製作と主演の両方で参加している。本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いたスパイ・サスペンス。ある日突然スパイとなったセールスマンを演じたカンバーバッチは、主演だけではなく自ら製作の手伝いを申し出るほど脚本に惚れ込んだそう。ほんの数シーンのために10キロの減量と髪を丸刈りにして撮影に臨んだ。

今後も、19世紀末から20世紀初めに猫の絵で人気を博したイギリスの画家ルイス・ウェインの半生を綴る伝記映画「The Electrical Life of Louis Wain(原題)」や、マーベルコミックスのヒーローに扮する「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)」も控えており、今後もカンバーバッチの活躍から目が離せない。
「モーリタニアン 黒塗りの記録」は、10月29日から東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。
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