「ノッティングヒルの恋人」ロジャー・ミッシェル監督死去 65歳
2021年9月28日 18:00

ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツ共演のロマンティックコメディ「ノッティングヒルの恋人」などを手がけたロジャー・ミッシェル監督が死去した。65歳だった。ミッシェル監督の広報が明らかにしたもので、死因は公表されていない。
ミッシェル監督は、1956年6月5日生まれ。ケンブリッジ大学で英文学を学び、学生時代から劇作家として活動した。イギリスで舞台演出家として頭角を現し、多くの名優を輩出した劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの芸術監督を6年間にわたって務めた。その後、テレビドラマに活躍の幅を広げつつ、90年代はロイヤル・ナショナル・シアターで話題の舞台の演出を次々に手がけた。長編第4作となった「ノッティングヒルの恋人」は、脚本家で映画監督のリチャード・カーティスのラブコールで監督を引き受けた。
同作が大ヒットしたことをきっかけに、ベン・アフレック主演の「チェンジング・レーン」やJ・J・エイブラムスがプロデューサーを務めた「恋とニュースのつくり方」、ビル・マーレイ主演「私が愛した大統領」などを手がけた。スーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレット共演の「ブラックバード 家族が家族であるうちに」が、最後の映画作品となった。
今回の訃報を受けて、ウィンスレットは「私たちは、もっとも親切で最高の男性を失い、心をひどく痛めています」とコメントを発表。「ロジャー・ミッシェル監督は、愛情深い献身的な家庭人でしたが、同時に世界中のほかの家庭、クリエイティブな家庭を結びつける役割も担っていました。私を含めた『ブラックバード 家族が家族であるうちに』のキャストは、彼が築いてくれた絆のおかげで、永遠に結ばれています」と故人を偲んでいる。
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