「シャイニング」をオマージュ 韓国スリラー「殺人鬼から逃げる夜」本編映像公開
2021年9月9日 11:00

耳の不自由な主人公が連続殺人鬼に追い回される恐怖の夜を描いた新感覚スリラー「殺人鬼から逃げる夜」の本編映像が公開された。傑作「シャイニング」にオマージュを捧げたシーンが収められている。
聴覚障害を持つギョンミは、ある夜、会社からの帰宅途中に、血を流して倒れている女性を発見する。それは巷で起こっている連続殺人事件の犯人の仕業だった。事件現場を目撃してしまったギョンミは、殺人衝動を抑えられず人を殺してきた連続殺人犯ドシクの次のターゲットにされてしまう。全力で逃げるギョンミだったが、聴覚が不自由な彼女には追いかけてくる犯人の足音も聞こえなければ、助けを呼ぶ言葉も届かない。そんなギョンミを、ドシクはゲームを楽しむかのように追い詰めていく。

監督、脚本は、今作でデビューした韓国映画界の新鋭クォン・オスン。ギョンミ役を、韓国の大手企業「サムスングループ」を辞めて報道記者となり、さらに俳優へと転身した異色の経歴を持つ「リトル・フォレスト 春夏秋冬」のチン・ギジュ、ドシク役を「コンジアム」で注目されたウィ・ハジュンが演じた。
このほど公開された本編映像は、ドシクがギョンミを執拗に狙って襲いかかるシーン。ギョンミが恐怖に怯える表情で自室のドアを見つめるなか、ドシクがドアに斧を突き刺さす。笑いながら壊れたドアの隙間から顔を出し、冷静なトーンで「ママの所へおいで」と語りかける。

このシーンはスタンリー・キューブリック監督の傑作「シャイニング」にオマージュを捧げており、ドシク役のウィは「ドシクは彼女をただ単に殺そうとはせず、極限の恐怖に追い詰め、その状況をまるでゲームでもしているかのように楽しんでいる。背筋が凍るようなドシクの殺人ゲームが最高潮に達した瞬間という意味で、もっとも恐ろしいシーンではないかと思う」と撮影を振り返っている。
「殺人鬼から逃げる夜」は、9月24日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。
(C)2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
フォトギャラリー
関連ニュース





