「DIVOC-12」上田慎一郎監督チームの予告編が公開 “感触”をテーマに4つの短編を製作
2021年9月7日 12:00
12人の映画監督が12本の短編を製作する「DIVOC-12」(読み:ディボック-トゥエルブ)の新たな映像が公開された。上田慎一郎監督作「ユメミの半生」を含む、“感触”というテーマで製作された4つの短編の予告編が収められている。
本企画は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めるよう、ソニー・ピクチャーズが立ち上げたプロジェクト。「新聞記者」の藤井道人監督、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、「幼な子われらに生まれ」の三島監督が中核となって映画制作を牽引し、新人を含めた9名の監督が参加した。藤井監督チームは“成長への気づき”、上田監督チームは“感触”、三島監督チームは“共有”をテーマに掲げている。
上田監督チームが製作したのは、「ユメミの半生」(上田監督/出演:松本穂香、小関裕太、塚本晋也、濱津隆之)、「魔女のニーナ」(ふくだみゆき監督/出演:安藤ニコ、おーちゃん<HIMAWARIちゃんねる>)、「死霊軍団 怒りのDIY」(中元雄監督/出演:清野菜名、高橋文哉)、「あこがれマガジン」(エバンズ未夜子監督/出演:小川紗良 横田真悠)の4本。
映像は、「ユメミの半生」からスタート。「聞いてみる?わたしの半生」とユメミ(松本)が閉館を待つ映画館に足を運んだ映画監督志望の少年・カケル(石川春翔)に話しかけると、まるで映画のような壮絶な半生が語られていく。白黒の映像からカラーに変わり、初恋の人・テツオ(小関)のロマンチックなラブシーンを経て、地球の命運を賭けた壮絶な戦いを活写。上田監督の映画愛が凝縮された作品に仕上がっている。なお、ユメミとカケルが出会う映画館は、池袋シネマ・ロサで撮影。上田監督の“ミニシアター愛”も感じることができる内容だ。
「魔女のニーナ」は、イギリスから来た見習い魔女のニーナ(安藤)が魔法を使ってティーセットを出した姿を、家出少女のめぐ(おーちゃん)が木陰から「今のどうやったの?」と尋ねる様子を活写。クラシックミュージカルのように歌に合わせて踊りながら魔法を披露するニーナとめぐとの冒険が描かれる。なお、ミュージカルシーンの歌唱は、世界中のミュージカルに参加するしらたまなが担当している。
「死霊軍団 怒りのDIY」は、ホームセンターでゾンビに襲われ絶体絶命の危機にさらされているバイトのサイトー(高橋)を助けるべく、サングラスをかけ武器を装備した先輩のマリ(清野)が「パーティーはお開きよ!」と決め台詞で登場するインパクトあるシーンが確認できる。カンフーアクションを操り、次々とゾンビを血祭りにあげていくマリの勇ましさ、中元監督のゾンビ映画愛、清野のブルース・リー顔負けのアクションを堪能できる。
「あこがれマガジン」は、「変な映画?」と問いかける友達のミオ(横田)に「鏡の中の女の子の話」とアイドルのナオ(小川)がほほ笑んでいる光景をとらえている。可愛くもどこか不穏な音楽にのせて、ミオの言葉を強く否定をするナオ、なぜかアイドル姿のミオがテレビで歌っている様子が流れるなど、不思議な空気感に包まれている。
上田監督は、“感触”というテーマについて「コロナ禍って“感触”が失われていた時期だったと思ったんです。人に触れるということもそうですし、音楽とか演劇とか映画館で映画を見るという生でエンターテイメントを味わうという“感触”も失われていた時期でした。それをテーマに、『感触”とは何なのか』『感触が失われた時期は一体どういうことだったのか』というのを探せたらいいなと思っています」と説明。
上田監督「あまり限定的なテーマにするといけないなと思っていて、一言に感触と言っても、チーム4人の監督の感触が違うという意味もありますし、コロナ関係なく時代的にデジタル化が進んでいて、本が電子書籍になったり、音楽はCDではなくサブスクで聞いたりしていますよね。モノの感触がどんどん無くなっている時代だと思うので、そのような意味でもチーム4人それぞれが“感触”を見つけて、それを探す映画になればいいんじゃないかと思いました」
「DIVOC-12」は、10月1日より全国ロードショー。
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