生田斗真、盟友・尾上松也と新作歌舞伎で悲願の共演 挑戦の日々を追うNetflixドキュメンタリー、22年春配信
2021年8月14日 05:00
生田斗真が、20年来の盟友・尾上松也とともに新作歌舞伎に挑戦する姿に迫った「生田斗真ドキュメンタリー 挑む(仮題)」が、2022年春にNetflixで配信されることが決定。生田は、尾上が09年から主宰する歌舞伎自主公演シリーズの最終公演「『挑む』Vol.10~完~」に特別出演し、「赤胴鈴之助(あかどうすずのすけ)」という演目に取り組む。またNetflixでは、8月13日に初日を迎えた公演の映像化作品も配信される。
ドキュメンタリーでは、生田が初のかつら合わせをした日から公演を終えるまでの、約2カ月半に完全密着。初めての世界に飛びこむ戸惑いや、懸命に稽古に向かう真摯な姿をとらえる。また同級生だった高校時代、「いつかふたりで同じ舞台に立つ」と約束した生田と尾上のインタビューでは、悲願でもあった舞台での共演を実現するに至った友情を掘り下げ、人生の大半をエンタテインメントの世界で生きてきたふたりの軌跡をたどる。
本公演の地は演劇の街である東京・下北沢の中心的存在である本多劇場。「赤胴鈴之助」は、尾上松也の父である六代目・尾上松助が子役時代の昭和30年代、同名漫画を原作としたテレビドラマ版の主役を務めている。テレビドラマ版は64年前、テレビが録画ではなく生放送時代のものであるため、父が演じた赤胴鈴之助を見ることは叶わないものの、尾上松也にとっては亡き父を偲ぶ、思い入れ深い作品。生田は、尾上演じる赤胴鈴之助の兄弟弟子で、ライバルの竜巻雷之進(たつまきらいのしん)に扮する。公演の映像化作品は、「劇団☆新感線」の舞台映像などを手がけた「ゲキ×シネ」チームが担当する。
11才からジャニーズJr.として活動し、1997年のNHK連続テレビ小説「あぐり」での俳優デビュー以降、初主演映画「人間失格」、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」、ドラマ「俺の話は長い」など数々の作品に出演し、俳優の道を極めてきた生田。一方、歌舞伎役者として5歳で初舞台を踏み、ドラマ「半沢直樹」や映画「すくってごらん」など幅広く活躍する尾上。エンタメの世界で、全く違うキャリアを歩んできたふたりが、新作歌舞伎で共演し、20年来の約束を果たす。
生田は、「高校時代、教室の隅で松也くんと交わした約束が、時を経てこんなにも大きなプロジェクトになるなんて、あの頃の僕たちに教えてあげても信じてもらえないだろうな」と振り返る。尾上は「斗真さんとは中学時代から現在に至るまで、全てを共有してきた数少ない友人です。その盟友と学生時代から共に語り合っていたのが、歌舞伎作品でいつか一緒に舞台に立ちたいと言う夢でした。それが何十年越しに叶い、皆様にご覧いただけることはこの上ない喜びです」と心情を吐露した。
Netflixドキュメンタリー映画「生田斗真ドキュメンタリー 挑む(仮題)」と、公演の映像化作品「『挑む』Vol.10~完~」は、22年春にNetflixで配信される。生田、尾上、Netflixの佐藤菜穂美氏のコメントは、以下の通り。
私、生田斗真のドキュメンタリー映画が制作され、Netflixにて世界190以上の国で同時配信される事になりました。そして、さらに「挑む」の舞台本編映像もNetflixで配信が決定しました。
なんでしょう……Netflixアザッス! プレミアム会員になってて良かったっス!
「いつか一緒に舞台やろう」
高校時代、教室の隅で松也くんと交わした約束が、時を経てこんなにも大きなプロジェクトになるなんて、あの頃の僕たちに教えてあげても信じてもらえないだろうな。
この度、私が主宰しております歌舞伎自主公演「『挑む』Vol.10~完~」がNetflixにて配信していただける事になりました。また、客演していただきました生田斗真さんの公演までの道のりを追ったドキュメンタリーも配信される事となり、この様な嬉しい事はございません。斗真さんとは中学時代から現在に至るまで、全てを共有してきた数少ない友人です。その盟友と学生時代から共に語り合っていたのが、歌舞伎作品でいつか一緒に舞台に立ちたいと言う夢でした。それが何十年越しに叶い、皆様にご覧いただけることはこの上ない喜びです。一筋縄ではいかなかった公演ですが、我々ふたりと共演者、そしてスタッフの熱い思いを裏から表まで堪能していただけましたら幸いです。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。