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好きな人の好きな人を奪う 山田杏奈×「HiHi Jets」作間龍斗×芋生悠「ひらいて」女子高生の暴走する恋心描く予告編

2021年7月28日 08:00

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主題歌は、大森靖子の書き下ろし楽曲「ひらいて」に決定
主題歌は、大森靖子の書き下ろし楽曲「ひらいて」に決定
(C)綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会

山田杏奈、作間龍斗(「HiHi Jets」)、芋生悠が共演し、芥川賞作家・綿矢りさ氏の小説を映画化する「ひらいて」の予告編(https://youtu.be/azVgLxoVIOQ)とポスターが公開された。あわせて主題歌は、シンガーソングライター・大森靖子が書き下ろした「ひらいて」に決定。同楽曲が披露された映像では、山田演じる主人公・木村愛が恋心を暴走させ、「好きな人の好きな人を奪う」さまが衝撃的に切り取られている。

原作小説「ひらいて」は、高校生の思いつめた恋心を通して、人間の根源的な愛を問う、文芸少女のバイブルとなった作品。恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、勢いあまり、意中の彼の恋人にまで向けられるという、エキセントリックでありながらも切実な純愛を描き出している。映画版では、26歳の気鋭・首藤凜(「なっちゃんはまだ新宿」「21世紀の女の子」)が監督と脚本を担う。

予告編は、優等生で人気者の愛が、自分のなかで膨らんでいく恋心を悟られないよう、片思いの相手・西村たとえ(作間)に接近し、自然に距離を縮めようとするさまを映す。自分以外は誰も気付いていないだろう彼のさりげない魅力に夢中で、愛の視線は日々たとえに向けられていた。そんなある日、彼に病気がちな秘密の恋人・美雪(芋生)がいることを知る。ゆっくり時間をかけて愛情をあたためてきたふたりの絆は強く、入り込む余地がないことを知った愛は、やがて美雪にも近付いていく。

振り向いてくれないたとえ、的外れな主張をしてくる美雪にいら立ち、愛の欲望は想像を超えた方向へと全速力で向かっていく。愛と美雪のキス、愛がたとえの父を力強く殴るシーン、たとえが静かに愛に近付いていく夜の教室など、衝撃的なカットが続く。三角関係を超えた複雑な恋愛模様、彼の全てを手に入れたいと望む愛が行き着く先から目が離せない。

ポスターには、予告編にも登場する折り紙の鶴で覆われた教室を背景に、耳をふさぐ愛を活写。思いに耽るたとえ、誰かに身を任せているかのように目を閉じる美雪の姿も確認できる。

ひらいて」にはほか、板谷由夏田中美佐子萩原聖人が出演。10月22日に全国で公開される。大森のコメントは、以下の通り。


大森靖子
 恋がしたいという最悪な感情が、暴発する自分の中の何かを誰かにぶつけてみたいという感情が、世に蔓延る恋愛感情と呼んでいいものなのだろうか? 相手も、性別も、自分と他者の境界すら必要なかったり、逆に自分以外の全てが気持ち悪かったり、その全てをひらいて足掻く瞬間は、どんなに無様で、一般的に“失恋”や“修羅場”などと呼ばれる事象であったとして、美しいものだから。恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい、最悪。アンバランスにバランスをとってその季節を生き抜いてきたことを映画を見て思い出し、楽曲にしました。編曲はsugarbeans。映画のためだけに、せーので録音しました。

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