ジョニー・デップ史上最高の演技!「MINAMATA ミナマタ」日本版予告公開 水俣病を世界に伝えた写真家の生き様を描く
2021年7月7日 12:00

ジョニー・デップが主演と製作を担った「MINAMATA ミナマタ」の日本版予告編と場面写真11点が披露された。
熊本県水俣市のチッソ工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く水俣病。その存在を世界に伝えたのは、ユージン・スミス氏とその妻アイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」だった。
映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を写真に収めていく日々が描かれる。デップがユージン役を演じ、ビル・ナイ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子ら実力派キャストが集結。坂本龍一が音楽を手掛けた。
ユージン氏に憧れを抱いていたというデップは、「彼(ユージン氏)は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語り、容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を体現。本作は、2020年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映されると、各国メディアから「デップが最高の演技を披露」「デップが役に消える」と絶賛された。

日本版予告編では、ユージンが水俣の惨状を目にし、人々の前で「共に闘いたい」と語る様子や、激しい暴行を受けて包帯だらけになりながらも、真実を伝えるためにカメラを手にする姿が映し出される。デップの迫真の演技とともに、補償交渉活動のリーダー役を演じた真田広之の鬼気迫る姿も収められ、熱いドラマを予感させる。

場面写真には、チッソの社長を演じた國村や、「LIFE」の編集長役のビル・ナイのほか、水俣病の被害で生まれつき目が見えず話せない娘を持つ夫婦を演じた浅野と岩瀬、チッソに補償を求める中心メンバーのひとりを演じた加瀬など、主要キャストの姿が確認できる。
「MINAMATA ミナマタ」は、9月23日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。
(C)2020 MINAMATA FILM, LLC
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