亡き同性パートナーの家族に向ける “愛の極限” 台湾の俳優賞を席巻した「親愛なる君へ」予告編&場面写真
2021年6月19日 09:00

第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で3部門を制覇した「親愛なる君へ」の予告編と、場面写真7点がお披露目された。映像には、今は亡き同性パートナーの母とその孫とともに暮らし“家族”の絆を育むが、ある出来事によって、いわれなき罪を背負う青年ジエンイーの運命が映し出されている。
本作は、「一年之初(一年の初め)」「ヤンヤン」など、人と人のつながりや人生模様、アイデンティティを描くことに長けたチェン・ヨウチェ監督が5年ぶりにメガホンをとった作品。ち密で繊細なストーリーラインで描いたのは、“愛の極限”。ミステリアスで重厚なサスペンス調の展開を匂わせつつ、徐々に真実が解き明かされていくと、温かな情感あふれる結末まで一気に導かれる。
(C)2020 FiLMOSA Production All rights老婦シウユーの介護と、その孫ヨウユーの面倒をひとりで見る青年ジエンイー。ただの間借り人のはずの彼がそこまで尽くすのは、ふたりがいまは亡き同性パートナーの家族だからだ。ある日シウユーが急死し、病気の療養中だったとはいえ、その死因をめぐり、ジエンイーはパートナーの弟や警察に疑いの目で見られてしまう。警察の捜査で不利な証拠が次々に見つかり、裁判にかけられるが、弁解を一切せず、なすがままに罪を受け入れようとするジエンイー。それは、愛する“家族”を守りたい一心で選択したことだった。
(C)2020 FiLMOSA Production All rights予告編では、シウユーとヨウユーの世話をするジエンイーの暮らしが切り取られる。食卓を一緒に囲むことはなく、屋上で食事をし、シウユーには「私に尽くしたら、息子が生き返るとでも?」と嫌味を言われるなど、複雑な関係が垣間見える。そしてシウユーの死をきっかけに、疑いの目を向けられ、ヨウユーから強制的に引き離されるジエンイー。さらに、セクシュアルマイノリティへのいわれなき偏見に、怒りをにじませる。「これからたくさん嫌なことや理不尽なことに出会うだろう。でも覚えていてくれ。永遠にお前を愛してる」と、ヨウユーに血のつながりを超えた“家族”としての愛を伝えるさまに、心を揺さぶられる。
場面写真には、ジエンイーがシウユーの車椅子を押し、ヨウユーと並んで歩く姿を活写。花火をしたり、ピアノを弾いたりと、ジエンイーとヨウユーの仲むつまじいカットも確認できる。
(C)2020 FiLMOSA Production All rights第57回台湾アカデミー賞では、最優秀主演男優賞(モー・ズーイー)、最優秀助演女優賞(チェン・シューファン)、最優秀オリジナル音楽賞を受賞。シウユー役の名演が光り“国民のおばあちゃん”と称されるシューファンは「弱くて強い女たち」で最優秀主演女優賞にも輝き、女優賞を独占する快挙を果たした。またズーイーは、第22回台北映画奨、第2回台湾映画評論家協会奨で最優秀主演男優賞(台湾映画評論家協会奨は、主演・助演の区別がない最優秀男優賞)を獲得している。
「親愛なる君へ」は、7月23日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で順次公開。
(C)2020 FiLMOSA Production All rights
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