米インディペンデント映画の女王、ケリー・ライカート初期作特集上映ビジュアル&オリジナル予告公開
2021年6月18日 18:00

ケリー・ライカート監督のキャリア初期の傑作4本を一挙公開する特集上映「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」の公開日が7月17日に決定。フライヤービジュアルとともに、上映される4作品「リバー・オブ・グラス」(94)、「オールド・ジョイ」(06)、「ウェンディ&ルーシー」(08)、「ミークス・カットオフ」(10)のUSオリジナル予告編が一挙公開された。
ケリー・ライカート監督は、1994年に初長編「リバー・オブ・グラス」でデビュー。それ以来、新作を発表するたび、各国映画祭・メディアで激賞されながらも、ファイナルカット権(最終的な編集権)を保持するため大手スタジオとは距離を保ち、インディペンデントな製作体制とスタイルを貫き続けている、現代アメリカ映画を代表する女性映画監督だ。
故郷の南フロリダで撮影した1作目の「リバー・オブ・グラス」は、撮影許可料が支払えず、警察に機材の没収や俳優・スタッフの複数にわたる逮捕未遂といった圧力の中ゲリラ撮影を敢行。2作目の「オールド・ジョイ」は12年間自己資金を貯め、ウィル・オールダム、ヨ・ラ・テンゴといったライカートの友人のミュージシャンらのボランティンアによって完成させた。
その後は、予算集めの苦労も減りコンスタントに作品を発表。作品を撮るごとに予算も増え、出演者もミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、ブルース・グリーンウッド、クリステン・スチュアートら有名俳優が出演するようになっても、その作風・制作スタイルは一貫し、自身の表現を追求し続ける姿勢は、「ジョン・カサベテスの真の継承者」「アメリカ・インディペンデント映画の女王」「現代アメリカの最重要作家」など多くの賞賛を集めている。
16ミリフィルムで撮られたデビュー作「リバー・オブ・グラス」は、UCLA映画アーカイブ、サンダンス・インスティチュート、オシロスコープ社のサポートで修復され、2015年トロント映画祭でプレミア上映された2Kレストア版での上映となる。各国映画祭を席巻している「First Cow」「ウェンディ&ルーシー」「ミークス・カットオフ」でもタッグを組んだミシェル・ウィリアムズが主演する現在撮影中の「Showing Up」は、A24製作・配給で公開を控えている。
(C)1995 COZY PRODUCTIONS
関連ニュース




【第78回カンヌ国際映画祭】オフィシャル・セレクション発表、早川千絵監督作など日本映画3本 応募作は過去最高の2909本、現代社会の暴力、愛、寛容など描く作品目立つ
2025年4月10日 23:00


映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント