今泉力哉&城定秀夫が互いの脚本を映画化! R15+のラブストーリーを製作する「L/R15」始動
2021年6月18日 12:00
今泉力哉監督(「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」「街の上で」)と、城定秀夫監督(「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」)がコラボレーションを果たすプログラムピクチャー「L/R15」が始動することが決定。両監督が互いの脚本を提供し合ったR15+のラブストーリー「愛なのに」「猫は逃げた」(両作ともに劇場用映画)が製作されることになった。
「L/R15」の“L”となる「愛なのに」は、古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し、二転三転する先の読めないラブコメディ。監督を城定、脚本を今泉が担当している。
一方、“R”となる「猫は逃げた」では、今泉が監督、城定が脚本を手掛ける。同作は、飼い猫“カンタ”をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦と、それぞれの恋人の物語。1匹の猫と愚かで不器用な4人の男女によって繰り広げる異色の恋愛狂騒劇となっている。
情報解禁に伴い、2作品の第1弾ビジュアルも披露。「愛なのに」は、舞台となる古本屋の入口で、店主に片思い中の女子高生が見れるカットを使用。「猫は逃げた」は、ヒロインの部屋で、ストーリーの鍵を握る猫“カンタ”の一瞬の表情をとらえている。城定組、今泉組共に、初参加の多いフレッシュなキャストが結集。キャスト発表は、後日行われる。
また、撮影を終えたばかりの城定監督、今泉監督のコメントも発表、詳細は、以下の通り。
いまや日本を代表する天才映画監督、今泉力哉氏とのコラボ!……って、こんなヤバい企画誰が考えたのでしょう? プレッシャーで吐きそうになりつつ、自分らしい映画を撮るしかないと思い至ったわけですが、油断すると、自分らしい映画ってなんだ? 自分とはいったい何者だ? なぜ自分は自分なんだ? 映画ってなんだ? という無限問答に陥り、また吐きそうになります。とにもかくにも、頑張っておもしろい映画作ります!
城定監督と一緒になにかやりませんか?と言われて、ぜひ、と即答しました。私の脚本を城定さんが撮り、城定さんの脚本を私が撮る。めちゃくちゃプレッシャーではありましたが、それはそれは好き勝手に脚本執筆しました。きっとお互いに。城定さんが書いてくれた脚本には猫が出てきます。猫! 撮影、大変だ! と思いながらも猫とたくさん向き合いました。そしてその物語には、どこか懐かしさをおぼえるとともに、城定作品に滲む人間の優しさや愚かしさなどがあちこちに垣間見えて、とても惹かれました。ご一緒してみたかったキャストやスタッフとの撮影を無事に終えて、今は仕上げの真っ最中です。楽しい映画になりそうです。