ジョージ・A・ロメロ幻の未発表問題作「アミューズメント・パーク」、半世紀を経て日本初公開
2021年6月9日 12:00

2017年7月に肺がんのため77歳で死去したゾンビ映画の始祖ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手掛けた幻の未発表映画「アミューズメント・パーク」が、約半世紀のときを経て日本公開されることが決定した。
ロメロ監督は、のちにゾンビ映画ジャンルの創始として語り継がれることになる長編デビュー作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生」(1968)、「ゾンビ」(78)で“ゾンビ映画”というジャンルを確立。その後も、「死霊のえじき」(85)、「ランド・オブ・ザ・デッド」(2005)、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(07)、「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(09)と6本のゾンビ映画を世に遺した。

このほど公開が決定した「アミューズメント・パーク」は、2018年に発見されており、4Kでデジタル修復が施されている。もともとは、年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロ監督に依頼した企画だったが、出来上がった作品には老人の悲惨な状況が映されており、あまりにもストレートに当時のアメリカ社会を描いた“問題作”だったため、依頼者の判断で封印されていた。ホラー映画ではないものの、ロメロ監督の視点で現実を映し出した貴重な作品だ。
また、「アミューズメント・パーク」の公開にあわせ、ロメロ監督作「ザ・クレイジーズ」(1973)、「マーティン 呪われた吸血少年」(77)の劇場公開が決定した。「ザ・クレイジーズ」は、軍が秘密裏に開発した細菌兵器で狂人と化した人々が生む惨劇、そして軍隊による殺りくが繰り広げられるパニックホラー。「マーティン 呪われた吸血少年」は、吸血鬼の少年と彼を監視する老人との確執を軸に吸血鬼伝説を新たな視点から描いた異色ホラーだ。
「アミューズメント・パーク」は、ロメロ監督の命日である7月16日にミニシアターの映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション(R)2021」で先行上映されたのち、10月15日から東京・新宿シネマカリテで公開。
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