驚異の世界的ダンサー、リル・バックのドキュメンタリー「リル・バック ゲットーから世界へ」 8月20日公開
2021年5月24日 10:00

ジャネール・モネイのMVやマドンナのツアーでも知られる世界的ダンサー、リル・バックのドキュメンタリー映画「リル・バック ゲットーから世界へ」が、8月20日から公開される。
全米有数の犯罪多発地域で、キング牧師が暗殺された場所としても知られるテネシー州メンフィスで、リル・バックはメンフィス発祥のストリートダンス“メンフィス・ジューキン”にのめり込む。とにかくダンスが上手くなりたいと願った少年は、やがて奨学金を得てクラシックバレエにも挑戦、ジューキンとバレエを融合させ、名曲「白鳥」(「瀕死の白鳥」)を踊る。そのダンスが世界的チェロ奏者ヨーヨー・マの目にとまり、ふたりはチャリティ・パーティーで共演。そこに偶然映画監督のスパイク・ジョーンズが居合わせ、ダンスに驚愕したジョーンズは携帯で撮影した動画をYouTubeに投稿。それによってリル・バックは一気に世界中に注目されることになる。
驚くほどにドラマティックなリル・バックの運命が描かれる本作。今回公開された場面写真には、そのターニングポイントとなった瞬間を捉えたスパイク・ジョーンズ撮影の携帯映像からの写真も含まれている。メンフィスというタフな街で、ただただダンスに夢中だった少年の運命が、1本の動画で大きく変わり、唯一無二の世界的なダンサーとなり、メンフィスの子供たちの光となる、感動的なドキュメンタリーだ。

ヨーヨー・マとの共演だけでなく、ジャネール・モネイ「Tightrope」のMV出演、マドンナのツアーへの参加、ルイ・ヴィトン財団での公演、ヴェルサーチとのオリジナルスニーカーのコラボ、ユニクロやAppleのCM出演など多彩な活躍を続け、最近ではディズニーの実写映画「くるみ割り人形とねずみの王様」でモーション・キャプチャーを担当。今年6月からは映画「ブラインドスポッティング」のTVドラマ版にも出演が予定されている。映画では、世界を舞台に活躍の幅を広げながら、メンフィスの子どもたちにダンスを教えるなど今もなおメンフィスという街と結びついている姿も描かれる。
監督は、「ブラック・スワン」の振付師で、ナタリー・ポートマンの夫であるバンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー「Dancing is Living : Benjamin Millepied」で知られるルイ・ウォレカン。8月20日から、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
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