父が政治犯の疑いで逮捕され… 北朝鮮強制収容所の実態描くアニメ「トゥルーノース」本編映像
2021年4月30日 10:00

北朝鮮強制収容所の実態を描く長編アニメーション「トゥルーノース」の本編映像の一部が披露された。平壌で幸せに暮らしていた主人公とその家族が、突如、強制収容所行きを命ぜられるシーンを収めている。
2020年・第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品で、清水ハン栄治監督が収容体験をもつ脱北者に取材し、10年の歳月をかけて完成させた。強制収容所の過酷な環境で生きていく家族と、その仲間たちを描く。
披露されたのは、“在日朝鮮人の帰還事業”で北朝鮮に渡った主人公ヨハン一家の父が失踪し、母が電話で安否を心配する場面から始まる。夜中に突然乗り込んできた党の関係者から「あなたの夫は国家と党に対して深刻な罪を犯しました」と告げられ、母とヨハン、妹のミヒも着の身着のままトラックの荷台に乗るように促される。母の戸惑いの言葉、そしてヨハンらの表情から、彼らの不安が一気に伝わる緊迫のシーンとなっている。
本作を鑑賞した著名人のコメントも公開され、俳優の滝藤賢一は「ずば抜けた映画だ。この理不尽極まりない地獄から人間がいかに神秘的な生物か 浮き彫りにしてくる。人間は素晴らしいよ!」、「アンダードッグ」「百円の恋」の武正晴監督は「誤った国家による被害者が加害者となっていく描写に身震いした。少年少女達の収容所での成長譚に救われた。映画とは人を救うために創られることを再認識した。清水ハン栄治監督の偉業は余りにも尊い」と絶賛している。
「トゥルーノース」は、6月4日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
(C)2020 sumimasen
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