ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」制作費が史上最高額に

英作家J・R・R・トールキンの「指輪物語」を下敷きにする同作は、第二紀と呼ばれる時代区分が舞台。「ホビット」ならびに「指輪物語」の舞台が第三紀にあたるため、「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚となる。ピーター・ジャクソン監督による映画版「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズと同様、ニュージーランドでロケとポストプロダクションを行っている。

このほど、ニュージーランドのスチュワート・ナッシュ経済開発・観光担当大臣は、ラジオ・ニュージーランドの取材で、「アマゾンはシーズン1だけで6億5000万ニュージーランドドル（4億6500万アメリカドル）を費やすことになる」「これは、史上最高規模のテレビドラマになるはずだ」と発言した。

巨額の制作費が投じられたことで知られる人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」でも、1シーズンあたりの制作費は1億ドル程度だったことから、「ロード・オブ・ザ・リング」の制作費が並外れていることが分かるだろう。アマゾンは「指輪物語」の映像化権の獲得のためだけに2億5000万ドルを費やしているが、この金額がナッシュ経済開発・観光担当大臣が言うシーズン1の制作費に含まれているかどうかは不明だ。

ニュージーランド政府が発表した資料によると、アマゾンはドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」をシーズン5まで継続することを計画しているほか、スピンオフドラマも企画しているという。

なお、誘致を行ったニュージーランドは、アマゾンに1億6000万ニュージーランドドル（1億1400万アメリカドル）の税優遇を行うという。

ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」は、今年下半期に世界配信される予定。