「ゴッドファーザー」製作秘話を描く新ドラマの監督にデクスター・フレッチャー
2021年4月15日 20:00
「ロケットマン」のデクスター・フレッチャー監督が、名作「ゴッドファーザー」の製作秘話を描くParamount+オリジナルドラマ「The Offer(原題)」の演出を手がけることが明らかになった。米ハリウッド・レポーターが独占で報じている。
映画史に残る傑作「ゴッドファーザー」は、第2次世界大戦直後のアメリカを舞台に、イタリア系移民のマフィア一家の内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラー小説を、当時31歳のフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化した壮大なファミリードラマ。米アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)、脚色賞を獲得している。
米パラマウント・テレビジョン・スタジオが親会社バイアコムCBSの新動画配信サービス「Paramount+」の目玉として制作する「The Offer(原題)」は、「ゴッドファーザー」のプロデューサーを務めたアルバート・S・ラディの体験に焦点を当て、知られざる秘話の数々を交えながら、傑作誕生までの道のりを描く全10話のリミテッドシリーズ。脚本家のマイケル・トルキン(「ザ・プレイヤー」「エスケープ・アット・ダンネモラ 脱獄」)企画、脚本、制作総指揮のもと今夏、米ロサンゼルスにて撮影開始を予定している。
同誌によれば、フレッチャー監督はパイロット版(第1話)を含む前半分のエピソードで演出を手がけるだけでなく、性的スキャンダルにより降板したアーミー・ハマーに代わり、主人公ラディ役を演じる俳優のキャスティングにも携わるとのこと。また、ショーランナーを務めるニッキー・トスカーノ(ドラマ「リベンジ」「24 レガシー」)、レスリー・グリーフ、本作の主人公となるアルバート・S・ラディとともに、制作総指揮にも名を連ねる。
子役時代から俳優としても活躍するフレッチャー監督は、2011年に「ワイルド・ビル」で監督デビューを果たしたのち、タロン・エガートン&ヒュー・ジャックマン主演の「イーグル・ジャンプ」(16)を経て18年、社会現象にもなった大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」で、途中解雇されたブライアン・シンガーから引き継ぎ同作を完成に導いたことで一躍注目を集めた。翌19年には、再びエガートンを主演に迎えたエルトン・ジョンの伝記的映画「ロケットマン」が再び大ヒットを記録。次は、変装を得意とする怪盗を主人公にしたレスリー・チャーリタスの人気冒険小説を、米パラマウント・ピクチャーズが再映画化する「ザ・セイント(原題)」でメガホンをとることが決定している。