「ブロークバック・マウンテン」でオスカー受賞の米作家ラリー・マクマートリー氏死去
2021年4月6日 13:00

「ラスト・ショー」「愛と追憶の日々」の原作者として知られ、「ブロークバック・マウンテン」で米アカデミー賞脚色賞を受賞した米作家で脚本家のラリー・マクマートリー氏が、3月25日(現地時間)、心不全のため84歳で死去した。米バラエティなどが報じている。
米テキサス州出身。地元ライス大学を卒業後、同校で教鞭をとるかたわら執筆活動を開始し、1961年に「Horseman, Pass By(原題)」で作家デビュー。瞬く間にベストセラーとなった同作は63年にポール・ニューマン主演、マーティン・リット監督により「ハッド」の題名で映画化された。
71年には、66年に発表した半自伝的小説を名匠ピーター・ボグダノビッチ監督が映画化した「ラスト・ショー」でアカデミー賞脚色賞に初ノミネート。故郷テキサス州を舞台に母と娘の30年にわたる愛を描いた「愛と追憶の日々」(75)は83年に同名映画化され、第56回アカデミー賞で作品賞を含む5部門に輝いている。
夢を追う無骨なカウボーイ2人の熱い友情を壮大なスケールで描き、ピュリッツァー賞を受賞した「ロンサム・ダブ」(85)は、ロバート・デュバル&トミー・リー・ジョーンズ主演でミニシリーズ化され、1989年度ゴールデングローブ賞(テレビ)のミニシリーズ/テレビ映画部門作品賞およびエミー賞リミテッドシリーズ/テレビムービー部門で7冠を達成。
2000年代に入っても精力的に執筆活動を続け、E・アニー・プルーのショートストーリーを基に、長年のパートナーだったダイアナ・オサナと共同で脚色を手がけた傑作西部劇ロマンス「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督/05)で、第78回アカデミー賞の脚色賞を受賞。
同性愛者に対するいじめ撲滅を訴え全米を旅するゲイの息子と父親の感動の実話を、マーク・ウォールバーグ主演で映画化する「Good Joe Bell(原題)」(20)が、マクマートリー氏にとって最新作にして遺作となった。
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